ママに贈るクリスマスケーキ

今日の劇の練習は、一人一人衣装を着て行いました。「こびとのくつや」では、こびとが作った靴が高い値段で売れていきます。ということで、お客様もドレスアップしたイメージにします。お客様の一人は、黄色のベルのドレスを着ました。このドレスは、2年前に年長女子の「最後のハロウィーンパレードで、ベルになりたい」というリクエストにこたえたママが、手作りのドレスを作ってくれました。そして、保育園にプレゼントされ、こうして、クリスマス発表会で活躍するのです。

 

街の人から王様まで、華やかな衣装で、子どもたちのやる気もアップです。まるで本物の俳優になった気分で、頑張ってくれました。

 

さて、今日の寺子屋のテーマは、「ママに贈るクリスマスケーキ」です。子どもたちは、ママやパパに買ってもらった、アンパンマンやプリキュアなどのキャラクターケーキを食べることが多いようです。しかし、今日は、ママに贈るクリスマスケーキをチームで決めよう。ということで、キャラクターのケーキがいっさいない、百貨店のクリスマスカタログを手に、5チームに分かれます。チーダーがメンバーの意見をまとめながら、チームで1つのママに贈るクリスマスケーキを選び、その理由も発表します。

 

チームのメンバー一人ひとりが考えて、議論し、リーダーがうまくまとめて結論を出すというやり方です。「保育園の園児でそんなことができるの?」と思われるかもしれませんが、私の予想以上に、素晴らしい話し合いが行われ、リーダーの発表もしっかりしていました。

 

各リーダーの発表内容です。

「ケーキの上にサンタクロースが乗っていたので、ママが喜ぶと思ったんだ。そして、ママが大好きなイチゴがたっぷりあるので、このケーキにしました」

「このメンバーのママたちは、甘酸っぱいケーキが大好きで、ブルーベリーとかいろいろなフルーツが使ってあるから」

「星形のホワイトチョコレートが乗っているのがいいと思った。だって、ママはチョコレートが大好きだから・・・」

「マカロンがケーキの横に貼ってあって、マカロンは、ママも僕も大好きだから。それと、ピンク色のケーキがかわいいと思った」

「このケーキの上にいるサンタクロースは、たぶん『パラダイスやまもと』さんだとおもったから」

 

 

パラダイス山元さんを知っているのは、先日の「サンタクロースに何を頼む?」の寺子屋で、日本にただ一人のサンタクロースの話をしたから覚えていたようです。

 

リーダーとメンバーとの話し合いは、ざっと5分くらい続いていました。一人一人の意見を丁寧に聞くタイプのリーダーあり、「私はこれがいい」と、最初に自分の意見を言うタイプもあり、それぞれのやり方で、議論が行われていたのです。園長としては、「ここまで話し合いができるなんて・・・」正直驚きました。

 

「自分で考えて自分で答えを出す」ことが、今日の寺子屋では、かなりのところまでできたような気がします。

 

今日の子どもたちに「あっぱれ!」です。(笑)