今日から、クリスマス発表会の劇の練習は、完成している鼓動を使いながら、より子どもたちの演技力を引き出す練習です。時間をかけて、本番に向けてスパートをかけていきます。練習が終わると、屋上ファームのじゃがいも掘りを行いました。残暑が影響して、今回は不作です。大根は大きく育っているのですが、じゃがいもは小ぶりです。すべての野菜が豊作になるのは、なかなか難しいですね。
さて、昨日は、埼玉が誇る「秩父の夜祭り」がありましたね。ちょうどクライマックス&花火が日曜日で、多くの人が訪れたようです。私も行ったことがありますが、「寒いけど熱い!花火が美しい!」思い出があります。そんな、埼玉県秩父市には、たった一つの映画館があります。ユナイテッドシネマ秩父が2022年7月にオープンしました。まだ開業して1年半です。実は、秩父市に映画館ができるのは29年ぶりだったそうです。秩父の若者たちが、「秩父に何とか映画館を!」という願いが届き、行政も動き実現したのです。
映画館ですから、赤字のたれ流しと言うわけにはいきません。この映画館の支配人に、40歳の若さで任命されたのが、柴田茜(しばたあかね)さんです。ユナイテッドシネマ長崎でアルバイトからスタートし、着々とキャリアを積み上げていきます。福岡市に初めて誕生したプレミアムダイニングシネマのオープニングも担当します。そして、土地勘のまったくない、秩父での映画館立ち上げと支配人という大役が舞い込んできたのです。「お前ならできる」と上司に励まされ、福岡から秩父に移り住んだそうです。
人口6万人の秩父市やその近隣含めても10万人程度の街で、会社が示した年間来館者は、13万人でした。ざっと、1日356人です。ユナイテッドシネマ秩父のスクリーンは、全部で7つ、客数が632席ですので、毎日半分が埋まらないと、この数字は達成できません。ところが、柴田さんは、この目標を1年目で達成させたのです。
柴田さんは、何よりポップコーン作りが好きで、一日中でも機械をいじっていられるそうです。朝の4時半に起き、誰よりも早く映画館に行く。まずは、館内の清掃を行い、ポップコーン作りが始まるそうです。映画館で食べるポップコーンはどうしておいしいのでしょうか。出来立てという要素の他に、きっと何かがあるのでしょう。
「秩父の皆様に・・・映画館を生活の一部にしてもらいたい!」という柴田さん。思ったほどお客様が来ない日もあるけど、悩むより来てもらうにはどうしたらいいかを常に考え、突き進んできました。
なんだか、秩父のたった一つの映画館のキーマンに会いたくなりましたか。秩父に行ったら、ポップコーンを作っている女性を探してみましょう。(笑)