「ガンバリマンのうた」の合奏の練習は、年長園児が、ピアニカと木琴・年中園児がスズとタンバリン、ウッドブロック・年少園児がカスタネットを使用します。木琴、タンバリン、ウッドブロックを演奏する園児は、これから選出します。今日の練習では、スズとカスタネットがバラバラですが、練習を重ねる中で、上手になっていくので、あせることはありません。発表会のねらいの1つは、チームで練習することです。子どもたちの「非認知能力」が、思いっきり伸びるのです。
さて、今日は埼玉県杉戸町の小学校教諭Yさんの話です。
みなさんが学校生活を送っているとき、自分のノートやプリントを手で隠し、周りから見えないようにしませんでしたか。理由は2つ・・・1つは、自信がなくて隠す場合。もう1つは、自分が解いた答えを見せたくないとう場合です。
そこで、Y先生は、子どもたちに、「分からないときは、分かりそうな友だちのノートを覗きましょう。カンニングはどんどんしましょう。ただし、テストでは絶対にカンニングはしてはいけません」と伝えて、授業をするそうです。
Y先生が言うカンニングとは、こっそり人のノートを覗いて書き写して終わりということではありません。覗くことで、疑問に思ったことを質問したり、説明を聞いたりする活動につなげることです。カンニングされる側も説明をすることで、さらに深い学びになります。カンニングし合える環境や関係を作ることで、互いに良い学びができるようになったそうです。
「何だよ~それじゃ、教える側が損して、教えてもらう側が得するばかりじゃないか」なんて、ヤボなことは言わないでくださいね。「学びのピラミッド」では、一方通行の講義を聴くだけでは、たった5%の内容しか頭に残りません。それが、ピラミッド頂点の「人に教える」になると、90%の内容が、インプットされます。人に教えることで、さらに自分でも学びが深まるのです。
カンニングの他にも、「授業中に席を立って自由に覗きに行ってもよい」というルールもあるそうです。この自由な雰囲気で、子どもたちは楽しく勉強ができるのです。カンニングは、クラスの中の議論を活発にするだけでなく、自分自身の考えを深め、自分で考えることにつながるようです。
どうですか・・・Y先生のクラスなら、「分からないまま」時間が過ぎていくようなことがありませんね。小学校の先生は、1人で30人以上の児童を教えます。学力が高い・真ん中・低いのどこに合わせるか・・・なんて悩むことなく、「カンニング」で、かなりの部分が解決できそうですね。