今日は、「ごみスクール」を行いました。毎年、新たなイベントにチャレンジする保育園ホワイトきゃんばすですが、これも、初めての取り組みです。
さいたま市の西部清掃事務所の協力をいただき、屋上に「ゴミ収集車」がやってきました。それを見た子どもたちは、すでに目がギラギラと輝いています。一般的なゴミ収集車の重量は5000キロ(5トン)です。子どもたちには、5トンのイメージがわきません。そこで、「ゾウさん」と「シャチ」の絵を子どもたちに見せ、ゾウとシャチとほぼ同じ重さであることを教えてもらいます。「えっ~ゾウさんと同じか・・・重いんだね」という子どもたちの反応です。そして、1台で収集できるゴミの量は2000キロ(2トン)だそうです。まずは、実際にゴミ収集車を稼働させます。ドラム缶を入れるとぺしゃんこになりました。凄い力であることが、子どもたちに伝わったようです。
ごみスクールの狙いは、「リサイクル」です。紙芝居では、ゴミとして燃やしてしまうものと、リサイクルできるものの違いを学びます。身長190センチの熊役の職員の演技が絶妙にうまくて、子どもたちは、話に聞き入っていました。
手作りのリサイクルマシーンも登場します。そこに、ペットボトル11本を投入します。すると、ハンガーと作業着が出てきました。もちろん、アナログのマシーンですので、マシーンのうしろで、人が操作をしています。ペットボトル11本で、大人の作業着一着ができるそうです。次に、新聞紙を投入します。新聞紙からは、トイレットペーパーとぬり絵と紙製ファイルが出てきました。紙製ファイルとぬり絵が、子どもたちへのプレゼントです。
保育園からも、プレゼントを用意しました。寺子屋の時間で作ったのですが、大きなボードの上に、ペットボトルのキャップを並べて「ありがとう」と書きます。まわりを廃材トレーに色を塗って、デコレーションした「ありがとうボード」です。西部清掃事務所の職員は、「こんな素敵なプレゼントは初めてです」と大喜びです。
今回のごみスクールは、大成功です。子どもたちはとても興味を持ったようで、リサイクルという言葉も覚えました。身近にあるいろいろなものが、リサイクルされれば、あたらなものに生まれ変わるということが、理解できたようです。あとは、ママパパに伝えることで、家族全体でリサイクルの話が盛り上がってくれると嬉しいですね。
子どもたちに、いきなり「地球環境は今、取り返しのつかないところまできている」なんて、言ってもなかなかピンときませんが、今回のような「ごみスクール」を通じて、学びが深まるのです。良い「きっかけ」になった、今日のごみスクールでした。