朝の会で、クリスマス発表会でうたう歌の練習が始まりました。オープニングは「赤鼻のトナカイ」「ウィ・ウィッシュ・ユア・メリークリスマス」そして、合奏では「ガンバリマンのうた」そして、ダンスの「勇気100%」は、歌うたもうたいます。練習する歌が多いですが、子どもたちは、楽しく歌っているので、いつの間にか覚えてしまうのでしょう。
さて、森の中にひっそりと生えるキノコ同士は、実は「おしゃべり」をしているのかもしれない。今年3月に、東北大学准教授の深澤さんが、驚きの研究成果を発表して話題を集めています。
深澤さんは、東北大学が所有する森林で、キノコの一種「オオキツネタケ」に電極を取り付け、電気の流れを調べました。晴れの日は特段の変化は見られなかったものの、雨が降り出すと間もなく、キノコの内部から電気信号が出始めたのです。続いて、数センチ離れたキノコからも同じパターンの電気信号が確認できたそうです。分析の結果、この電気信号はそれぞれ独立に生じたのではなく、キノコから隣のキノコに伝わったらしいことが判明しました。
キノコは土の中に菌糸のネットワークを張り巡らせているので、電気信号は菌糸を通じて地下から送られたと考えられます。信号にどんな意味が含まれているかは不明ですが、静かな森では、電気による会話が活発に行われているのです。
深澤さんは、森林組合で仕事をしていた頃に、森の中でテント拍をします。夜になって、テントの外に出ると、暗闇の中でぼんやりとした光が点々と浮かび上がったそうです。その正体は、発行すキノコ「ツキヨタケ」で、自然の神秘に近づけるような仕事がしたいと、研究者の道に進むことを決意したそうです。私も、小笠原諸島のナイトツアーで光るキノコを見たことがありますが、まさに「神秘の世界」でした。
深澤さんは、生態系を調べる中で、焦点を当てているのが「枯れ木」です。命を終えた木が地面に倒れてから朽ちるまでに、まるでホテルの客室のように様々な生物がそこに住み着くそうです。菌の力によって、枯れ木に住み着く昆虫や枯れ木から生えるキノコや植物などの種類が大きく異なることが明らかになりました。「枯れ木を舞台に、生き物たちが営みを繰り広げ、森を豊かにしている」と熱く語ります。
深澤さんのフィールドノートが、またすばらしいのです。キノコや植物、昆虫などが精密に描かれています。それは、あの植物学者の「牧野富太郎」さんのような、クオリティの高いスケッチなのです。「写真を撮るだけでは、頭に残りにくい。スケッチのためにじっくりと観察することで、生き物の細部まで覚えることができるんです」と言います。
どうですか・・・キノコの会話に興味を持っていただけましたか。どんな会話をしているのか、少し想像してみませんか。