運動会の格闘技・・・サーキットレースから後半戦がスタートです。袋ぴょんぴょん・橋渡り・三輪車レース・タイヤ走り・輪投げの5つの障害を乗り越えてゴールする競技です。この競技も、練習の時から「勝利の歓喜」と「悔し涙」の激しい練習がありました。「○○!まだ勝てるぞ!最後まで諦めないで頑張れ!」という言葉が、先生ではなく園児から飛んでいました。そして、本番でも熱い戦いが繰り広げられます。年少園児の絶対王者女子が、橋渡りでミスをしてしまいます。もう涙が止まらなくなり競技をやめようとしました。そこに、園児たちの「○○ちゃん頑張れ!」の声に、ゴールまで頑張ることができました。
卒園児が今年は18人も集まりました。この春に卒園した1年生から、中学1年の男の子まで、7学年の凄いメンバーです。小6の男の子は、どんどん背が高くなって、園長を見下ろします。ここでも、物語がありました。50メートル8秒台で走る小3男子が赤組アンカーに決まりました。「白組のアンカーは誰にしようか?」と先生が言うと、同じ小3の女の子が「私が走る!今度は○○君に負けない!」と立候補したのです。実は、女の子は、3年前の運動会で男の子の最大のライバルでした。しかし、練習では1回も男の子に勝てなかったので、「園長先生・・・私○○君に勝てないから、アンカーも降りる」と言ったのです。今回のリレーでも、男の子を抜くことができず、ゴール後バトンを叩きつけて悔し涙しました。でも、彼女の涙を大事にしたいですね。3年前、途中で諦めてしまった自分に喝を入れて今回挑戦したことに、彼女の大きな成長があります。こうして、自分が育った保育園の運動会に多くの卒園児が参加してくれるのは、うれしいですね。
ダンス「まわせ まわせ」は、園児全員が参加しました。華やかで・・・そして力強い素敵なパフォーマンスとなりました。ダンスは、教室内でも早くから練習をしていたので、子どもたちは早々に覚えました。おうちでも、ママのスマホで音楽を鳴らして、練習していたようです。もちろん、踊りをママに教えていました。(笑)
今年の組体操には、「パラバルーン」を導入しました。そして、太鼓も一回り大きくして、迫力の音で演出します。はだしでの組体操は、ずっと変わらないままです。不思議なもので、練習では、必ずミスを繰り返して「やり直し!」となるのですが、運動会本番で、最高の演技となりました。ピラミッドもバッチリ全員で成功です。そして、パラバルーンに移行します。波・シャボン玉・朝顔・メリーゴーランド・お花・花火と次々と技を繰り出す子どもたちです。保護者席からは、「お花が素敵だった!」という声が聞こえてきました。
いよいよ、運動会の最終競技「紅白対抗リレー」となりました。過去の戦いでは様々なドラマを生んでいます。ここまで、9つの競技のうち、7つの競技を頑張ってきた寺子屋園児たちですが、入場でも堂々としていて、疲れた顔をしている園児は、一人もいません。本当にここまでよく頑張ってきました。練習では、ほぼ白組の勝利で、赤組も全力を尽くすも負けてばかりでした。本番では、やはり白組のリードが続きます。ところが、残り3人目で赤組が追いつき、残り2人目で逆転・・・そのまま、赤組リーダーが逃げ切る展開となりました。1週間のブランクがあった赤組リーダーが、最後は優勝を導きます。応援席からは、惜しみない拍手が送られました。
こうして、令和5年度の運動会も、子どもたちの頑張りと、笑顔と、悔し涙が交錯した、最高の一日となりました。金メダルを首にかけた誇らしい園児たちの顔が印象的です。応援いただいた保護者の皆様、そして卒園児の先輩たち。近隣住民の方々からも多くの応援をいただきました。子どもたちの成長を見届けていただき、本当に感謝いたします。ありがとうございました。