父親向け育児講座広がる

今日も運動会の練習は充実していました。子どもたちは、「園長先生・・・リレーはまだ?早くやりたい!」と言ってきます。毎日の練習の締めは、紅白対抗リレーですが、今日も抜きつ抜かれつの大接戦でした。そして、寺子屋園児は、お昼寝タイム「ぐっすり」と寝ています。運動量はウソをつきません。(笑)

 

さて、ここ数年、保育園ホワイトきゃんばすでは、赤ちゃん誕生に合わせて、育児休暇を取得するパパが多くなっています。ざっと、3人に2人が期間はまちまちですが、家族との時間を楽しんでいます。こんな状況ですので、父親向けの子育て教室や講座が、全国の自治体や企業で広がっているようです。

 

だいたい、こういった教室の講師は、女性というパターンが多いのですが、自身も子育て中の男性が講師になると、こんな話をします。「子育てにはパパの力が不可欠。産後に連続で1週間、その後、できれば3か月休みを取得しましょう。難しければ働き方を見直すなど、できることを考えましょう」と男性の育休の取り方を助言します。参加したパパは、「男性から具体的な話が聞けて、子育てを自分ごととして考えられた」といいます。

 

厚生労働省によると、2022年度の男性の育休取得率は、前年比3ポイント増の17%だそうです。100人に17人の男性が、すでに育児休暇を取っています。印象としては、高い数字ですね。

 

共働き世帯の増加で、主体的に育児に取り組みたいと考える男性は増えていますが、育児のノウハウだけでなく、仕事との両立やキャリアのあり方への関心も高まっているようです。専門家の見方は、「共働きは家庭経営のリスク分散になり、収入などのプレッシャーから少しだけ解放される。家庭でのスキルアップが巡り巡って自分の仕事のプラスにもなる」です。まさに、その通りだと思いますね。

 

先日、個人面談をしたママは、来年1月に第二子を出産予定です。パパは育休を取得するので、「この際・・・パパには料理をするライフスタイルに変更してもらおう。ママは、昔やっていたピアノのスキルを上げて、さらに素敵な家庭を作ってもらいたいですね」なんて、勝手なお願いをしたのですが、男性が育児休暇中にできることは、子育てフォローだけではありません。一気に、料理や趣味の充実に地域活動という新たな扉を開くこともできますね。

 

ところが、今問題なのが「取るだけ育休」です。育休をとっても、子育てに積極的に参入せず、役に立たないパパです。そして、まだパパの83%が育児休暇が取れていない実態があります。収入が減ったり、職場の上司に理解がなかったり、自分の仕事の代替え要員がいないので迷惑がかかる・・・もっと言えば、キャリア形成に不利になり出世できない。といった理由で、育休をためらうパパが多いのも事実です。

 

さぁ~これから我が子が生まれるパパへ・・・あなたは、育児休暇を取りますか?取れるとしたら、どんなビジョンを描いていますか。計画性がないと、取るだけ育休になってしまいますね。