吹奏楽部の未来

寺子屋園児は、月~木は西文ひろばグランドで運動会の練習をし、本日は体操教室ですので、しばらく屋上遊びをしていないのですが、0~2歳児は、その間、屋上を独占します。自転車に乗っている寺子屋園児もいませんので、いつも以上に広さを感じているようです。今週のブームは、チョークでお絵かきです。

 

さて、夏の甲子園を熱く盛り上げたのは、高校球児だけではありません。吹奏楽部の奏者たちも頑張りました。日本は、知る人ぞ知る「吹奏楽大国」なのです。10月に全国大会が行われる全日本吹奏楽コンクールは、1940年に大阪で第一回が開かれた歴史のある大会です。昨年は、約1万団体が参加したそうです。高校野球では、地方大会に3500チームが参加しましたが、吹奏楽の高校の部は3000団体が参加していますので、まさに、この大会は「吹奏楽の甲子園」です。

 

私の長女と次女は、中学時代は吹奏楽部でトロンボーンを担当していました。二人ともに、関東大会まで勝ち上がったので、父親は親バカを発揮して、応援に駆けつけました。娘たちの母校が、昨年は全国大会に出場したそうで、なんだかうれしい気分です。

 

日本に吹奏楽に似た形態が伝わったのは、1853年の黒船来航までさかのぼります。その後、イギリス陸軍の軍楽隊長フェントンが、1869年に指導を始めた薩摩藩士の軍楽隊が、国内初の吹奏楽団とされています。

 

第二次世界大戦では、軍楽隊は戦意高揚に一役買うことになったそうです。1947年に学制改革で新制中学校が誕生すると、次々と吹奏楽部が新設されます。国民体育大会や高校野球を盛り上げる役割も果たしました。1970年頃は、約3000だった団体数は、近年は1万4000前後で推移しているようです。

 

ところが、学校の部活動が危機に瀕しているようです。指導者は、専門性が求められますので、人材育成が難しくなっています。また、楽器の購入や練習場所の確保なども課題だそうです。私の娘たちの時は、PTAの予算から、部活動支援のお金が支出されていましたが、「どうして、部活にPTAの金が使われるの?」という声が高まっているのかもしれませんね。

 

演奏を聴いて、その内容やレベルまではわからない私ですが、吹奏楽部の文化は、子どもたちの中で、しっかりと育まれて欲しいですね。