ころころするからだ

 昨日自転車の乗れるようになった、年中の新人は、今日が初めての体操教室です。ここで、他の年中園児が、先生に言われるまでもなく、「こーして・・・あーして」と教えていました。「困っている人がいれば助ける」・・・とてもいい姿でした。

 

さて、今日は医師の稲葉俊郎さんが、未来へ託す書として、したためた一冊「ころころするからだ」を紹介します。副題に「この世界で生きていくために考える『いのち』のこと」とあります。この本は、いのちと真摯に向き合ってきた医師が、さまざまな角度から人間のいのちのことを語っています。

 

この本の中でも、「いのち」と医療について書かれた1章が圧巻ですので一緒に読んでみることにします。

 

「医療(教育)は、それぞれが持ついのちの力が最も発揮できる場を整え、手助けをする役目ともいえる。誰もが共にいのちを持ち、誰もが弱い時期を経て生き残っているいるという共通の思いこそが医療(教育)の土台にあるのだと思う。私たちは皆、赤ん坊だった。生まれてすぐ、誰かに助けられなと生きていけない存在であった。多くの人のお世話になって、やっと今がある。目の前の子どもたちも皆そうなのだ。

 

この世界には多様な人がいる。人は誰もが弱者として人生が始まり、愛の体験により生かされていのちを永らえることができる。だからこそ、この世界には強いものだけでなく、弱いものが必ず必要だ。一回しかない生を、一度しかない今を、『いのちってそういうもんなんだ』と知りながら生きたい」

 

いよいよ明日は秋まつりです。明日には台風が去り、晴天になる予報です。お店屋さんで、一生懸命声出しやお手伝いをする我が子を見るだけで、親の気持ちは、成長を感じ、愛にあふれることでしょう。

 

そんな、我が子の「いのち」を見つめる保護者の皆様の姿も、明日はしっかりと見ることにします。