俳優がAIに取って代わられた

今日から新人スタッフがデビューしました。何と21歳の若い先生です。園児が少ない土曜日は調理を担当し、平日は、保育スタッフとして頑張ってもらいます。子どもたちは、さっそく新人先生にまとわりついて、大変なことになっています。

 

お昼寝タイムは、小学生に屋上プールの片付けを手伝ってもらったのですが、サツマイモ畑の後ろに、朝顔がたくさん咲いていました。小学生になっても「色水作り」は大好きな遊びですので、赤やピンクや青の花を集めて、色を混ぜていました。プール遊びに夢中になっている子どもたちですが、来週は、色水もセットで楽しもうと思っています。

 

さて、俳優という仕事は、どう考えても人間でしか務まらない職種と思っていましたが、どうやら、米国の俳優組合では、大変なことになっているようです。俳優組合と脚本家組合は、63年ぶりに共同ストライキに突入しました。映画・ドラマの制作者側は、人工知能による「AI俳優」などを活用するようになり、人間の俳優は死活問題に直面しているとのことです。

 

ある俳優は、友人から「出てもいないCMに、あなたが映っている」という連絡をもらいました。その俳優は、「私の顔はちょっと調整してあって、服も着せ替えているけど、間違いなく私だった。でも、撮影した記憶がない。さらに、怖いのは、誰が私をスキャンして、そのCMに入れたのかも分からない。私には、何の報告もなく勝手に使われている」と怒っています。

 

米国の映画、ドラマ界は、俳優のほとんどを占めるエキストラやスタントは、AI俳優が使われており、通行人やレストラン客、群衆のほか、主演俳優に代わって危険な演技をするスタントが次々にコンピューターグラフィックス(CG)やAIで作成されているようです。

 

エキストラ歴が長いある俳優は「僕の場合は2年前、ネットフリックスなどに知らないうちにスキャンされていたのが最近になって分かった。病欠の際に使うと言われたけど、実際には同意なしにAIの僕が使われていて、つまり、僕たちはもうAIに取って代わられてしまっている」と言って、俳優以外の仕事を探しているそうです。

 

現在ストライキが長引いているのは、AI俳優を使用する場合は、本人の同意を得ることと、使用料を毎回支払うことが、合意できないからです。

 

今のところ、映画やドラマで私たちは、「この作品はCGが一切使われていないのに、こんなシーンが撮影できるなんて!」と感動を覚え、どんなに美しい映像の作品でも「これは、どうせCGを使っているかならぁ~」なんて、思って見ています。

 

言い換えれば、人間性が高い作品をきちんと評価しているとも言えます。これが、AI俳優の出現で、映画やドラマのモラルが崩れていくのです。

 

う~ん・・・日本にも、この流れが広がっていくのでしょうか。もう、CMでは、知らないところでAI俳優が使われているのかも!?