「さん付け文化」が拡大中

今日は、プールボランティアの保護者が、大きなスイカを差し入れしてくれました。久しぶりに「スイカ割り」を楽しみました。子ども用バットで、目隠しなしでやります。小さい園児から順に大きくなって、最後は年長園児が見事にまっふたつの予定が、その前に年中男子が、力を込めて割りました。甘くておいしいスイカに、子どもたちも寡黙になります。(笑)

 

さて、いきなりですが・・・社内の人間を社外の人に紹介する場合「弊社の営業部長の○○です」と呼び捨てにしますか?それとも「○○さんです」とさん付けで紹介しますか?

 

もちろん、私がサラリーマンデビューし、営業の仕事に就いた時には、「得意先に我が社の人間を紹介するときは、必ず呼び捨てにすること!これは、サラリーマンの常識だ!」と厳しく指導されました。自分の上司をこの時だけ「呼び捨て」で言えることに、心の中では快感でした。(笑)

 

また、社内の呼び方でも、部下を呼ぶときは、名字に君付けでしたね。私も若い頃は、○○君と言われてました。ところが、今では、多くの職場で、さん付けで名前を呼ぶのが当たり前のようです。しかも、驚くことに、取引先の前でも、社内の人間を○○さんと呼ぶのだそうです。

 

数年前から、外資系の企業などで「さん付け文化」が広がっているようです。外資は転職が当たり前で、そもそも内と外という考え方が強くないので、呼び方で分けるという感覚がないとのことです。

 

日本でも、2019年に働き方改革関連法が施行されてから変わり始めたようです。「副業や兼業の解禁により、一つの組織に属するのではなく、プロジェクトごとにかかわる人が入れ替わることも珍しくなくなった。終身雇用を前提とした日本の会社には『よそはよそ、うちはうち』の家制度が根付いていたが、転職が当たり前になった今、社員は『大切な他人』へと変化した」と専門家は語ります。

 

大企業のプロジェクトチームでは、目の前にいる人が自社の社員なのか、協力会社のメンバーなのか、わからなくなってきます。それなら、「さん付け」がベターなのです。

 

意味合いが違いますが、さいたま市の小学校の多くが、職員が児童の名前を呼ぶ時には「○○さん」と呼ぶように義務化されています。男女皆同じ呼び方で、ジェンダーフリーを意識した対応です。

 

これからの時代・・・「さん付け文化」の広がりには、他社の尊重と「わかりやすさ」が込められているようです。