今日は、乾いた水着をたたんでくれる7時半からの年長女子2名が休みです。すると、8時から登園した年長女子2名が、見事に園児別に水着をたたんでくれました。朝から、「君たち凄いね!」と感心する園長です。
さて、作家の五木寛之さんが、エッセイのどこかに「『どっこいしょ』と立ち上がった」と書いたら、すぐさま読者から「立ち上がる時は、『よっこらしょ』です」という手紙をもらったそうです。
そう言われてみれば、私の妻は、座るときにわざと大きな声で「どっこいしょ」と言ってみます。そして、立ち上がる時の言葉を考えると、「どっこいしょ」ではなくて、「よっこらしょ」ですね。
あまり意識したことはありませんが、わたしたちは、何となく「どっこいしょ」と「よっこらしょ」は、使い分けているようです。では、辞書で調べてみることにします。私が中学生の時から使っている、三省堂の「新明解国語辞典」では、「よっこらしょ」はなかったものの、「どっこいしょ」の意味は、「①重たい物を持ち上げる時のかけ声②老境にかかった者がすわったり立ち上がったりする時などに思わず発するかけ声」となっています。
老境にかかった者・・・というように、たいがいお年寄りが発する言葉と私たちは認識しているので、もし、保育園の園児がイスに座るとき「どっこいしょ!」なんて言ったら、
「○○君。そんな言葉を使うなんて、みんなのジジババが使う言葉だよ!」なんて、言ってしまうことでしょう。
ところが、どうも、この掛け声には、別の目的があるようです。「使ったほうが、ぎっくり腰とかを予防できるんだって。テレビで言ってたよ」と、小学生が教えてくれました。
そう言えば、保育園の読み聞かせの定番である、絵本「おおきなかぶ」の中では、おじいさんが育てた巨大なカブを、おじいさんだけでは抜けず、おばあさん、孫、イヌにネコ、ネズミまでもが力を合わせて、みんなで「うんとこしょ、どっこいしょ」と言って、最後は引き抜くことに成功します。
運動会の綱引きでも、無言で引っ張るチームは勝てませんね。「どっこいしょ」が、ぎっくり腰予防になるかどうかはわかりませんが、「かけ声」は、チームプレーには大事なのです。