カッターボート学習

今日は屋上プールで子どもたちが楽しんでいると、急に空が黒い雲で覆われて、スコールです。でも、「気持ちい~い!」と子どもたちは、シャワーを楽しむかのようです。わずか数分のスコールでしたが、屋上一面が水で濡れるのは久しぶりです。

 

そして、ニホンイシガメ6匹は、水槽の中で元気よく動き回っています。石の上で休んでいる頻度は、クサガメよりも長いですね。クサガメも、今日までで3匹生まれています。

 

さて、全長9メートル・重さ1.5トンのカッターボートは、全国大会で使われるサイズです。艇長(ていちょう)が舵をとり、艇指揮がかける号令のもと、12名の漕ぎ手がそれぞれのオールを使い、息を合わせて12本のオールを漕ぎます。漕ぎ手にはそれぞれ番号が付与されており、右舷は前から順に1番3番5番7番9番11番、左舷は2番4番6番8番10番12番です。カッターボートのイメージができましたか。

 

岡山県にある国立吉備青少年自然の家では、湖でカッターボート活動を行っているそうです。カッターに乗船するのは、児童・生徒と担任です。

 

カッターが桟橋を離れていきます。スムーズにぐいぐい進むカッターばかりではないようで、迷走し陸地の茂みに頭を突っ込み苦戦するカッターもあります。

 

しかし、自然の家の指導者は、危険がない限り口を出さず、担任と子どもたちに脱出方法やなぜ真っすぐに進まないかを考えてもらいます。トライ&エラーを繰り返しながらも必ず自分たちの考えた方法で課題を解決していくそうです。

 

そして、桟橋に戻ってきたときの担任と子どもたちの顔は、達成感に満ちた顔をしているそうです。カッターボードでの学習は、転覆すれば命の危険にもつながります。困難に直面した時に、先生と生徒たちが自分で解決策を考えることが、日常の学校生活の中でも活かされるのです。

 

リーダーの判断を受け止めて、12人の漕ぎ手たちが、号令に合わせて、いかに協力することができるか。どんなに力があっても、一人が暴走してしまっては、ボートはクルクルと迷走するだけなのです。

 

夏休み・・・小学生・中学生にこんな経験をさせてあげたいですね。