14歳の君へ どう考えどう生きるか

今日も暑い!屋上プールでは、ボランティアのパパママが大活躍です。巨大水てっぽう持参で参戦・・・ずぶ濡れになりながら、子どもたちを大プールに放りこんでくれました。そして、スイカ割りも盛り上がります。ダークホース5歳女の子が、見事に割ってくれました。キンキンに冷えて「おいし~い!」の一言です。

 

さて、毎日のように、生成系AIについての報道がたえません。様々なリスクが指摘され、法規制の方向で検討が進んでいます。文科省も学校向けのガイドラインを示したところですね。

 

そして、一番危惧される問題として考えられるのが、人間が「自分の頭で考える」ことをやめてしまうことと言われています。今日紹介する「14歳の君へ どう考えどう生きるか」(池田昌子著)は、今から15年前に毎日中学生新聞に掲載された「個性」「勉学」「自然」「お金」などについて考えた16編をまとめたものです。令和になっても静かに読み継がれてきた本ですが、生成系AIの問題で、あらためて注目されています。

 

中学生が抱きそうな「問い」・・・例えば、「個性的になるとはどんなふうになることなのか」「なぜ勉強しなければならないのか」「人間はどうして戦争をするのだろう」「なぜ人は宗教を求めるのか」「人間にとって言葉とは何か」などについて、読者と一緒に思考を巡らせていく内容です。

 

自分で考えることや考えを深めていくとは、頭の中でこういう作業をすることだとわかってくる。すると、だんだん「考える」ことが楽しくなってくるはずです。それが、この本の魅力です。

 

この本で一貫しているのは「自ら考えることに目覚めてほしい」というメッセージです。私たち大人でも、当てはまることです。

 

「不思議を知り、それについて考えるなんて、これ以上の面白さが人間の人生にあるものだろうか。ものを考えるのは人間の特権だ。自分の頭で考えることをAIにゆだねてしまってよいのか」と熱く著者は語ります。

 

これからの若者のスタンスは、生成系AIを道具として活用しながら、「結論」とか「核」の部分は、自分で答えを出すというやり方がベストなのでしょう。もっと、先を考えると、AIでは決して出さないような「答え」を考えるのも、楽しいかもしれませんね。自分の頭で考えることが面白いと感じるように、生きてほしいですね。