今日から、タイマー時計を使って、子どもたちに「あと10分で頑張ろう!」という時間的目標を作ることにしました。あと10分で設定すると、赤色表示が少しずつなくなり、ゼロになったらアラームが鳴る仕掛けです。
朝の「お片付けタイム」から使ってみます。すると、予想を超えた成果となりました。今までは、お片付けを頑張る子と怠ける子に分かれてしまい、時間がかかっていたのですが、「あと〇分だよ・・・みんなで頑張ろう!」と年長男子が声を掛けると、競うように皆が手を動かします。「早く終われば、プールの時間が長くなるよ」と年長女の子が言うと、何と6分でお片付けが終わってしまいました。通常なら15分かかっていたのに。給食の時間も、苦手な食材に手こずる園児も、時間がくれば「ごちそうさま」にします。この作戦で、子どもたちの「時間」に対する認識が高まればうれしいですね。
さて、ほぼ毎日のように報道されている、ChatGPTなど生成AIを教育現場でどう規制していくか・・・という問題。教授・教員・学生などの意見もまちまちです。
「レポートやテストに用いることの是非が教育されないまま拡散する恐ろしさしか浮かばない。大学教員としては、厄介この上ない」
「話題になっているので、使ってみた。全ての課題に生成AIを許可せず、一部のみにするなど制限が必要だと感じた」
「学生はもちろん社会人の教育向上に役立つと思う。使いこなすには自分自身を向上させていく必要があると思う」
「いろいろと試してみたが、全てをAIに任せるのは危険だと感じた。自分が判断する余地を必ず残しておいた方がいい」
「依存することは避けたいが、学校現場で生成AIの使用は進めるべきだと思う。禁止しても隠れて使うだけ」
「生成AIは、ロジックだけで解決できるものには有効だが、心に語りかけるものは不向き。能力や学力によって使用範囲を制限すべき」
ちなみに、ChatGPT4に大学入学共通テストを解かせてみたところ、英語(読解)は、受験生平均が61%に対し90%の正解率です。倫理・政治・経済も受験生平均69%に対し80%とChatGPTの勝ちです。ところが、国語については、受験生平均が55%に対しChatGPTは53%となったそうです。もちろん、生成AIは万能ではありませんね。
今後、法規制も含めて議論が高まっていくことが考えられますが、私たちは、これまでも、パソコンやスマホでGoogle検索などを使ってAIの力を借りてきました。ChatGPTの登場で、少しフェーズが変わったことは認めますが、右往左往するのもいかがなものか・・・もっと冷静にと思いますね。
ChatGPTは、それらしい答えを出しますが、結局は入力された情報をコピペする機械でしかないとも言えます。文章を的確に書く練習をChatGPTに手助けしてもらうことは有効かもしれませんが、最後は、「自分の意見は〇〇です」になっていないと意味がないと考える学生は、ツールとして使うはずです。ただし、小学校の読書感想文のように、まだ、ツールと割り切ることができない小学生は、出てきた回答をそのまま鵜呑みにしてしまうので、「自分で考える」訓練にはなりません。
当たり前ですが、ChatGPTという黒船がやってきても、自分の中身を作る思考力は、読み、書き、そろばん(計算)とう基礎学力が下支えをしています。ツールとして上手に活用しながら、今まで通りに丁寧に勉強することが大事ですね。
う~ん・・・分かっているけど・・・しばらくChatGPTに注目ですね。