例年、プールが始まる7月上旬は天候が悪く、プールができない年が多いのですが、今年は順調です。プール2日目の今日は、ボランティアのパパが参戦。泣いてしまう1歳男の子を抱きかかえながら、悪ガキ男子に水をかけられていました。ボランティアのパパママにも屋上プールを楽しんでもらいたいですね。
さて、子育てでよくあるのが「〇〇ができたら、△△を買ってあげるから、頑張ってね」といったご褒美システムの活用です。このご褒美システムは、本人がやる気にあふれ精神的にも上向きにある時は効果的ですが、気持ちが下向きの時は、「モノで釣ってるんだな~その手には乗らないぞ」と逆効果になります。その判断はとても難しいですね。
今朝の保育園での出来事です。昨日のプールで乾かしていた子どもたちの水着を保育園の机の上に置いていきます。「園長先生・・・たたむのが、苦手なんだよ」と言うと、6歳女の子が、男女・園児別にきれいにたたんでくれました。それは、びっくりするくらいすばらしい仕事でした。
私の子育て体験でもいえることですが、親が一方的に「救ってあげなきゃ、教えてあげなきゃ」とやると、たいがい失敗します。子どもが親にアドバイスする、お手本を見せるような立場にさせることで、「一緒に頑張る」という気持ちになるものです。対等の立場になることで、ご褒美システムを発動させなくても、子どもは一緒に進んでいくことが多いですね。
子どもに「頑張る」気持ちにさせるのは、なかなか難しいものですね。もちろん、1つの正解などありません。私が子どもの頃・・・まさに昭和どっぷり時代には、こんな言葉で頑張ることができました。
「今、一生懸命勉強しておけば、いい大学に入れるぞ。いい大学に入れば、いい会社に入ることができて、給料もたくさんもらえるんだぞ」この言葉に、私も含め多くの子どもたちが、「わかった・・・頑張る」となったものです。しかし、今の若者たちには、まったく通用しない「頑張る」メリットです。
仮に、「自分の幸せ」をつかむために、それに向かって頑張る・・・というメリットがあるとしたら、これは、100人の若者がいたら、100通りのメリットがあるというのが、今の時代です。しかし、自分の幸せが何か、つかめない人がほとんどかもしれません。
そうなると、頑張るメリットを感じることができる人は、「私は草花を眺めているのが幸せ」みたいに、自分の幸せがある人が絶対に強いです。子どもたちには、「自分が好きだと思うことを早く見つけなさい。そうすれば、どうやって頑張るかがすぐにわかるよ」と伝えるのがいいのかもしれません。
なかなか難しいですね。