今日は、朝からクワガタムシの観察を子どもたちが行っていると、突然「キャー!」と大絶叫がありました。何と、ノコギリクワガタのメスが保育園内を飛び回っています。虫が大好きな観察組もさすがにビックリです。「クワガタって、飛ぶの?」という顔をしています。すると、5歳男の子の服に止まりました。男の子は、冷静にクワガタを捕まえて、エサのゼリーに運んであげました。ゼリーを食べて、落ち着いたようです。
そして、もう一つ、大事な観察をしました。昨日、6歳男の子のパパが、カブトムシのオスのサナギ2匹を持ってきてくれました。残念ながら死んでいます。昨年親子で採集したカブトムシが卵を産んで、冬の間も幼虫で飼っていたそうです。そして、約10匹のうち、2匹がサナギのままで死んでしまったそうです。残りのカブトムシは、無事に成虫となりました。通常、サナギはオレンジ色をしているのですが、死んでいるので黒くなっています。しかし、オスの角がはっきりと見えます。子どもたちは、興味深く見ていました。
さて、最近のCMで、ドキッとするのが、転職サービス会社のCMで、俳優の賀来さんが演じる若者の部屋に、突然宇宙人が現れるという設定です。
賀来さんが「今から会社に行くところだ」と言うと「会社ってなんだ?」「働くところだ」「そこは楽しいのか?」「・・・楽しくない」「それでいいのか?」「・・・」「君の夢は何だ」とう、宇宙人とのやりとりが続きます。
宇宙人からすれば、「楽しくない会社になんで行かなくてはいけないのか」という純粋な疑問ですね。しかし、私たちには、働かなくてはならない様々な事情があるのです。
私が22歳の時の新入社員研修で、こんな自己紹介をした記憶があります。「仕事と言うのは、給料をもらうのだから、つらいことがあって当たり前です。この会社で、多くの事を学びたいと思っています」
どうですか・・・なかなか優等生発言ですね。(笑)でも、正直、この時は「楽しんで仕事をする」という発想は、これっぽっちもありませんでした。昭和時代の典型的な思考パターンなのかもしれませんね。
国立青少年教育振興機構が22日に公表した国際調査の結果。「仕事は楽しい」と考えている日本の高校生の割合は、4か国(日本、米国、中国、韓国)で最低となったそうです。仕事や働くことのイメージについて、「楽しい」と強く思う割合は、①米国34.5%②韓国29%③中国26%そして、最下位が日本で18.8%だったそうです。なんだか、私の新入社員の頃と、あまり変わっていませんね。
日本は、働くのは「生活のため」が68.6%と2位の韓国32.4%を大きく引き離して高く、働くことは「社会人としての義務」と考えるのも36%で1位です。つまり、日本の高校生は、仕事に対して楽しさよりも、義務感や生きるために必要というイメージを抱いていることが分かったのです。
ただし、時代の流れもきちんと反映されていて、「暮らしていける収入があればのんびり暮らしたい」「仕事より趣味や自由時間が大切」と考える若者は、日本が最も多く10年前の調査よりも倍増したそうです。
ある程度、社会人生活を経験した私たち大人は、仕事は、生活だけではなく、自分の生きがいにもつながり、人と人をつなぐ、大切な時間や場所になることを知っています。もちろん、どう考えるかは、自分次第ではありますが、明日の日本を担う若者には、「仕事を楽しくするんだ!」という気持ちは強く持ってもらいたいですね。
私たちの、子どもたちへのアプローチが重要になります。