朝から「クワガタ見たい!」と言う子どもたち・・・飼育ケースからクワガタを出して観察します。まだ、カブトムシは現れませんが、先日、立派な「ノコギリクワガタ」が採集できました。恐る恐るノコギリクワガタを触る6歳男の子・・・一人ができるようになると、すぐに他の園児もトライします。こうして、ホワイトきゃんばすの子どもたちは、クワガタを普通に触れるようになるのです。
そして、夕方の寺子屋では、屋上のいけすで飼育している「アマガエル」のおたまじゃくしを飼育ケースで観察しながら、カエルの勉強をしました。
屋上の池に3匹いる「ウシガエル」の写真を見せながら、「このおたまじゃくしは、ウシガエルになる?」最初は、半々だったのに、「ウシガエルのおたまじゃくしは、もっと大きいんじゃないの?」という園児の声につられるように、「このおたまじゃくしは、ウシガエルじゃない?」という流れに。ウシガエルのおたまじゃくしの写真を見せると、子どもの手のひらくらいの長さがあります。
「じゃ~このおたまじゃくしは、何のカエルになるの?」と聞くと「???」の子どもたちです。実は、飼育ケース2つに、足が生えていないおたまじゃくしと足があるおたまじゃくしを分けていました。足がある方には1匹だけ、体が緑色で、もう少しでカエルになるおたまじゃくしもいます。「この小さいカエル。これになるんだよ。名前わかる?」すると、6歳女の子が「アマガエル」と答えます。アマガエルの写真を見せると「かわいい!」とニコニコの子どもたちです。
先日の土曜日に、卒園児の小学生とおたまじゃくしの採集をして、100匹ほど屋上で飼育しています。
「屋上のおたまじゃくしが、アマガエルになったら、そっと捕まえて、池に入れてあげてね。ただし、ウシガエルが見ていないか気をつけてね」「えっ・・・園長先生。ウシガエルはアマガエルに食べられちゃうの?」「う~ん。食べられないで生きていくかもしれないし、食べられちゃうかもしれないし、カメさんに食べられちゃうかも?」「そんなのかわいそうだよ~」「みんなは、マクドナルドでハンバーガー食べるよね。牛さんを食べているんだよ。ケンターキーのチキンは、ニワトリの肉だよ」「そうだけど・・・」「みんなも、生きていくために、他の生き物の『いのち』をもらっているよね。ウシガエルやカメもアマガエルの『いのち』をもらっているかもしれないね」
「でも、ウシガエルも何かに食べられちゃうよ。なんだと思う?」すると、6歳女の子が「カラスじゃないの?だって、よく屋上のメダカ食べてるし」「そうだね。カラスだって食べないと生きていけないからね。でも、カラスだって食べられちゃうよ。何に食べられると思う?」「???」「ヒントは、カラスよりもっと大きな鳥だよ」「わかった。タカだ!」と6歳女の子が、見事に答えます。
こんな感じで、食物連鎖の話まで、子どもたちと話し合う展開となりました。寺子屋が終わっても、飼育ケースの中のおたまじゃくしを観察する子どもたちです。中には、絵を描いている子もいました。
クワガタに・・・おたまじゃくし・・・と、生き物に触れ合う子どもたちは、何かを感じ、また明日からの屋上遊びが深まるのです。