広島で開催中のG7サミットでの議論の内容は、報道にお任せすることにして、私が気になるのは「食のおもてなし」です。今回は、広島県産の食材を使った料理が多く提供されています。広島のお好み焼きも各国の首脳の前で、屋台のように実演で提供されたそうです。
世界に誇る「和食」ですが、凄いのは、その地域の食材を当たり前のように取り入れた料理が、当たり前に提供されることです。私たち日本人が旅先などで期待する料理は、「おいしい」のは当たり前で、その土地の食材やその地域に伝わる製法などのこだわりまでも楽しみます。そんな食文化が「和食」の完成度をこれからも高めていくのですね。
さて、観光と言えば、昨年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で、佐藤次郎さんが演じた「比企能員(ひきよしかず)」の存在感が大きかったですね。最期は、北条の策略にはまってしまいますが、この比企地域は、埼玉県にあります。
この比企地域全体を観光地にしようと、東松山市と滑川(なめがわ)・嵐山(らんざん)・小川・ときがわの4町の観光協会が連携し「東松山・比企広域観光推進協議会」を今年4月に設立したそうです。
実は、保育園ホワイトきゃんばすのサマーキャンプで訪れる場所が、比企地域です。嵐山渓谷で川遊びを楽しんだ後は、小川元気プラザに宿泊します。もちろん、子どもたちは「鎌倉殿の13人で、比企一族があった場所だよ」と言っても興味を持ちませんが。(笑)
協議会となると予算がつきます。3年間で1000万円で、PRするのは、里山での農業体験、比企一族ゆかりの地の観光マップやCMの作成、ツアーやスタンプラリーの実施などですが、一番期待が持てるのが、地域の大学生にSNSで比企の魅力を投稿してもらうことですね。
水を差すようですが、「〇〇協議会」とか「〇〇保存会」という形でできた組織は、たいがい失速します。保育園ホワイトきゃんばすに縁がある「比企地域」には、何とか頑張ってほしいですね。地元の名士が顔をそろえる会合ではなく、若者たちや、比企地域に縁がない外部の人間の協力も必要ですね。
今年の夏も楽しいサマーキャンプにするべく、東秩父村での体験活動をあらたに行い、園長としては、比企地域を意識してみます。