本日、見学に来た1歳女の子・・・エキゾチックで堀が深い顔立ちです。ママに聞くと、パパはトルコ人とのこと。トルコは、親日国としても有名ですが、イスラム教徒が多く、食事などの制限が多いのでは?とママに聞いてみると、「バリバリのイスラム教徒なら結婚できませんね。彼は、豚肉は食べませんが、祈りもしませんし、お酒もがぶがぶ飲みます。しゅうまいも豚肉入りと分からずに食べてしまいます」とのことです。日本で生活するうちに、少しずつ緩くなっていくようです。(笑)
さて、今日は「世界幸福度ランキング」で6年連続1位を獲得したフィンランドの話です。フィンランドは、男女平等の先進国としても知られ、一人一人の個性が尊重され、人生の選択肢の自由度が高いとされています。そんなフィンランドのすべての基盤は、学校教育にあるそうです。
フィンランドの教育は、0歳~6歳児対象の就学前教育に始まり、その後、小中一貫の基礎学校で9年間学びます。次に、大学進学を目的とする普通学校と、職業資格を身に着ける職業学校に分かれ、最終的に大学または専門大学で学びます。普通高校、職業学校までの期間が義務教育となるそうです。
仕組み自体は、日本と大きく差がないように思えますが、日本と大きく異なる点は、高校を卒業後、進学・就職を問わず、ほぼ全ての生徒が家を出て自活することです。そして、18歳になったら、学校や銀行からの連絡は全て本人にのみ通知されるなど、この段階までに自立の準備が進むのです。
家を出るために、学校では家庭科教育「ホームエコノミクス」で、実践的な生活スキルを身に付けます。①調理、食材の選定、テーブルセッティング②居住環境、掃除用具の手入れ③掃除、洗濯スキル・エコな暮らしや男女協働を学ぶ④家計、ローン、責任ある消費行動・・・などをみっちりと学ぶそうです。これで、「何とか自分で生きていける」という自信を身に付けさせるのです。
そして、一番大事にしているのは「生き方」に関するテーマを教科横断で広く深く学ぶのです。授業は、自分の強味を知ることから始まり、自分がどう生きたいか、どのような進路が向いているかを考えさせる内容だそうです。ここら辺は、知識を詰め込む割合が高い日本の教育と違うところですね。
そもそもフィンランドの教育は、特定の教科に限らず幼い頃から繰り返し「どう生きることが自分の幸せにつながるか」を問い掛け、考える時間を保障しているそうです。こうした時間の積み重ねが、国民の幸福度に寄与しているのでしょうね。
日本では、ようやく「自分で考える」ことが、教育現場に浸透してきましたが、フィンランドでは、ずっと前から「あたりまえ」のことなのです。
大丈夫…日本の若者だって、必ず変わっていきます。