どんな困難も逃げない

体操教室では、年少園児の動きが、ぎこちないのがたまらなく愛らしくなります。「体操すわり」もままならない3歳女の子・・・やる気はあるんですが、全くついていけません。今日は、鉄棒を基本からみっちり指導を受けたのですが、まだまだ伸びしろだらけの子どもたちです。(笑)

 

さて、昨年のサッカーワールドカップから、3月のWBCなど、スポーツの世界では、脚光を浴びるスターたちがメディアを騒がしていますが、プロの選手とはいえ、多くのアスリートが、残念ながら脚光を浴びないまま姿を消しています。

 

プロバスケット選手として8年間の生活を終えたAさん。第2の人生として、企業の面接に臨んだそうです。「今まで一番の成功体験は?」と聞かれ、「インターハイで準優勝し、ベスト5の選手として選ばれたことです」と答えたそうです。

 

しかし、本音は「プロとして過ごした最後の1年」であったそうです。プロ生活に区切りをつけると決めてから、「どんなにつらくても楽しんでプレーしよう」と誓い、練習に励み続けたそうです。自分への誓いがプラスとなり、試合で大活躍となれば美談ですが、プロの世界はそんなに甘くありません。実際は、一度も起用されることなく引退を迎えたのです。

 

Aさんは、「どんな状況に置かれても楽しんでプレーすると決め、それをやり遂げた自分と出会えた。強くなった自分はこれからどんなことでも耐えていける。だから、あの1年が最高の成功体験です」と話してくれました。

 

彼は、民間企業で第2の人生をスタートさせます。世の中には、あまたの職業がありますが、どんな職に就いても、本質はたった一つ、「人を喜ばせること」とよく言われます。医者は病気を治し、ネイリストは爪を綺麗にして人に喜んでいただく。自分自身がスポットライトを浴びるのではなく、相手がスポットライトで輝くように努力する。

 

Aさんのような、強い精神力を持つことは、なかなかできないかもしれませんが、人生の多くは、失敗と挫折の連続です。でも、これを「成功体験」に変えることができるなら、人生も楽しくなりますね。