野菜をもっと食べる

昨日の菜の花のタネ集めは、子どもたちのワクワクを引き出したようで、今日もタネを黙々と集める子どもたちです。そして、ファームでは、とうもろこしのタネまきをしました。7月のプールの時に、とれたてをゆでて食べる計画です。最高においしい!となるでしょう。

 

そんなことで、屋上ファームは、これから夏野菜の準備に入っていきます。子どもたちが、野菜にかかわる時間が増えていきますが、世の中の子どもたちは、必ずしも、しっかりと野菜を食べているわけではありません。

 

大手食品メーカーのカゴメと東京都町田市の教育委員会がタッグを組んで、小学生の野菜摂取量を増やすための授業をスタートさせたそうです。

 

町田市は、平成30年に厚労省が実施した国民健康・栄養調査で、野菜の摂取量が全国平均を下回る結果となったことがきっかけで、器具を使って、子どもたちの野菜摂取量を確認する活動をスタートさせました。カゴメが提供する器具は、野菜に含まれる色素の「カロテノイド」が皮膚にどの程度備蓄されているかを測定し、おおよその野菜摂取量がわかるという仕組みです。

 

鶴川第三小学校では、1月から3月にかけて、4年生と5年生で実施しました。事前のアンケートでは、約25%の児童が、「野菜は苦手・どちらかといえば苦手」と答えたのですが、野菜の働きを学習するなど、各自で「苦手な野菜に挑戦する」「朝ごはんでも野菜を食べる」などの目標を立てて取り組みました。

 

結果は、全てのクラスで数値が改善されたそうです。数値化されるというのは、子どもたちにとっても「がんばろう!」という気持ちになるようです。

 

この取り組みは、その後子どもたちによって発展しています。4年生は、野菜を食べる大切さを知ってもらうポスターを作りスーパーに掲示します。5年生はタブレットを活用し、動画を作成し、近隣の学校などに配信したそうです。

 

保育園では、同じ野菜でも、「自分たちで収穫した野菜」と「スーパーで買った野菜」では、食欲に大きな差が出ます。町田市の取り組みも、子どもたちのモチベーションを上げる方法に成功しました。

 

「野菜は体にいいんだよ。野菜を食べないと病気になるよ」の言葉だけでは、子どもたちの野菜嫌いは解消しません。大人の知恵が必要ですね。