カエル研究

今日の園長の課外授業は、「おたまじゃくし採集」です。小学生4人が夢中になって、ざっと100匹ぐらい集まりました。まだ生まれたばかりのおたまじゃくしですが、屋上で、カエルになるまで子どもたちと観察します。楽しみですね。

 

ということで、今日はカエルの話です。東京オリンピックで日本女子ボクシング史上初の金メダルを獲得した入江聖奈さんが、この春、日本体育大学を卒業しました。彼女のカエル好きは有名ですね。入江さんのカエルとの出合いは高校生の時で、自転車の運転を誤ってアジサイの葉にぶつかってしまったそうです。その瞬間、目の前でアオガエルがぴょんとはねたのです。

 

「初めてマジマジとカエルを見て、うおー可愛いってなりました。野生のカエルなので、痩せて骨ばっている感じや、カエル特有の歩き方とか、目がきゅるきゅるしているところも。カエルのすべてに心を奪われたっていう感じです」と入江さんは語ります。

 

そんな彼女は、今春から東京農工大学大学院でカエルの研究に挑みます。本当に、カエル好きが転じて、ボクシング界とサヨナラして、新しい道に進むのです。金メダリストですので、ボクシングの道に残っていれば、将来の安定は保証されていたのに・・・と思う人も多いでしょう。でも、「自分が決めたことなので突き詰めたいと思います。ボクシングを続けていると、金メダリストの称号があるおかげで、そっちに甘えちゃいそうで・・・逃げ道を作らないためにも、ボクシングは区切りをつけようと思いました」と言います。

 

どうですか・・・「もったいない!」なんて言わないでくださいね。

 

「研究者の道は、誰もが目指してなれる職業ではないと思います。それでも、カエルが好きだからこそ守りたい。それに寄与できる研究者になりたいですね」と言う入江さん。今は、ヒキガエルの繁殖期なので、入学前ですが、調査を始めているそうです。

 

入江さんの新しい人生に注目です。カエル研究の第一人者になってほしいですね。