4月1日・・・令和5年度がスタートしました。今日は、土曜日なので、実質のスタートは月曜日です。今日は、日本サッカーをかつて支えた一人オシム氏の言葉を考えます。
『私が感じる限り、日本人には教師や上司の教えを疑うことなく守り、秩序を乱さない者が最も優秀であるという特有の価値観が備わっているようだ。タイムアウトなどを取れないサッカーにおいては「何をどうすればいいか」を、その置かれた局面ごとに自分で考えてプレーする。それは人生に似ている。まずは、自分のやり方でやってみる。こういう自己の意志力が重要なのだ。しかし、日本では子どもの頃から他人に自らの進む道を依存する傾向が見られる。この時点で、すでにクリエイティビティを放棄し、誰かのコントロールに意志を委ねているのだ。日本人は、他人がやることや新しいトレンドに従うことにおいて、とても勤勉で規律正しい。しかし、彼らは、若い人たちをコントロールしすぎる。すべてを支配することはできないのだ。子どもたちが、自分の頭で考えるため、そういう思考を自然に発達させてあげなけれないけない』
どうですか・・・オシム氏のサッカーは、「走れ!走れ!」ばかりではなく、「自分で考えなさい」でした。現在、世界で活躍する日本のサッカー選手は、まさに、自分で考えてプレーするのは当たり前で、「言われたことをやるだけです!」なんていう考えは、サラサラありませんね。
日本人は、どちらかというと「教えたがりの大人」が多いような気がします。私も、ついつい保育園の子どもたちに、「あーだこーだ」教えてしまっています。今年度のスタートにあたり、もう一度、保育園ホワイトきゃんばすの大切な考えである「自分で考えて自分で答えを出す」子どもたちの育成について、考えることにします。
「好きにやったらいい」だけでもいけないし、「〇〇するんだよ」と100%教えることもいいことではありません。このバランスをどこに置くか・・・子ども一人一人で変わってきます。ゆえに、奥が深いし楽しいのです。
ということで・・・本年度もよろしくお願いいたします。