思い立ったらすぐ行動

今日は、全国的に関東地方だけ雨が降っています。そこで、卒園児保護者からプレゼントされた「とび箱」を使って、サーキットトレーニングを楽しみました。とび箱もコツをつかめば、多くの園児が飛べるようになります。まずは、2段から練習です。

 

さて、私のサラリーマン時代の記憶では、仕事を「まっ、明日やればいいかっ!」と、翌日に繰り越していくと、次の日もまた新しい仕事が入り、雪だるま式に仕事がたまってしまいます。ところが、今発生した仕事は「すぐにやっつける」という習慣をつけると、とても効率よく仕事が片付いていくものです。どうですか・・・経験ありますよね。

 

東京都の小平市で晩年を過ごした、彫刻家の平櫛田中(ひらくしでんちゅう)は、昭和47年に大往生するまで107歳まで生きました。当時の男性の長寿記録だったそうです。平櫛田中は、木に彫刻刀などを使って掘る、木彫りの彫刻家として有名ですが、彼の言葉に「人は思い立ったらすぐに実行しなければならないのです。思っているだけではいつまでたってもできません。今が大事なのです。そして、私がやらなければ誰がやるのですか」が口癖だったようです。

 

つらい勉強や練習は、後回しにしてしまいがちですが、毎日こつこつ努力すること、良いと思ったことはすぐにやることを心がけていたそうです。

 

平櫛田中の住居に隣接する「平櫛田中彫刻美術館」の玄関には、田中が購入した、彫刻用のクスノキの原木があるそうです。巨木です。昨日のお別れピクニックで、子どもたちに「いいにおい」を残したクスノキですね。これは、田中が100歳を超えたころに、「先生の身体は70歳くらいですね」と医者に言われて、30年分の彫刻に使う材木を買い込んだそうです。

 

平櫛田中は、次の言葉も残しています。「実践実践また実践、挑戦挑戦また挑戦、修練修練また修練」「六十、七十は鼻たれ小僧、男ざかりは百から百から、わしもこれからこれから」と言っています。何と、力強い言葉でしょうか。

 

これを「時代が違うんだよ・・・」なんて、簡単に一蹴しないでくださいね。今の時代も、「思い立ったらすぐ行動」は、全く変わりませんね。ただし、そのアプローチは、自分一人ですべて頑張るのではなく、みんなで力を合わせて、知恵を出し合って、課題を解決していく時代です。まわりを巻き込みながら、後回しにしない・・・なかなか高いスキルが求められるのです。