寺子屋2番(年中女子)の園児は8名いますが、最近のローラースケート(インラインスケート)ブームで、7人が練習に励んでいます。今日は、スポーツで新しいことへのチャレンジには、どうしてもブレーキをかけてしまう4歳女の子が、果敢に挑戦しました。そして、仲間の助けを借りながら、見事に歩けるまでになりました。彼女の頑張りは立派ですが、彼女を支えた4歳女の子の友情が光っていました。転んだら、すぐに手を貸して励ましていたのです。彼女をおもいっきり褒めました。
さて、昨年8月に亡くなった「稲盛和夫」さんは、京セラの創始者であり、現在のKDDIをつくり上げ、最近では、一時経営破綻した日本航空の再建を担った実業家です。日本経済に大きく貢献した人物ですが、教育関係者の中でも人気が高いのです。
その理由は、著書「生き方」の中で、「人間として一番大切なこと」を伝えているからです。経済学の参考ではなく、人生の参考書を示しているからです。
その中で、「人生の方程式」について、こう提唱しています。
「人生の方程式」・・・人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力 で、最も重要なのは「考え方」である。
ここでは「人間として何が正しいのか」についての考え方を示しています。「嘘をつくな」「正直であれ」「欲張るな」「人に迷惑をかけるな」「人には親切にせよ」と、当たり前ですが、シンプルな考え方です。
考え方が正しい方向に発揮されず、負の方向であった場合、どんなに優れた能力を持ち、強い意志を抱こうとも、それは社会に害をなすことにもなりかねないと言います。
私たちは、自分の人生は、自分で考えて進んでいくのですが、考え方は、シンプルな方がいいですね。稲盛さんは、日本の経済成長を支えた、重要な経営者の一人ですが、実は、とっくに、経済成長至上主義に代わる、新しい国の理念や、個人の生き方の指針を打ち立てる必要があることをわかっていたのでしょう。
私たちも、時々、自分の人生の方程式を考えてみるのも大事かもしれません。自分といいながらも、必ず家族にかかわることですから。