職人醤油

今日の寺子屋は、ホワイトきゃんばす名物の「卒園児の等身大ポスター」の制作です。6人の卒園児の絵を年中年少園児も協力して、完成させます。ポーズもそれぞれお気に入りの格好で、素敵な作品が出来上がりました。

 

さて、今日は日本人が愛する調味料「醤油」の話です。群馬県の前橋に「職人醤油」というユニークなこだわり醤油ショップがあります。ずらりと並んだ100ミリリットルサイズの小瓶が100種類以上並びます。

 

店主の高橋さんは、全国各地の蔵元を回り、えりすぐりの醤油だけを集めて販売します。地域に根付いたさまざまな味を多くの人に楽しんでもらい、気に入ったら自分で買いに行ってもらいたい・・・そんな思いから容器をお試しサイズに統一したそうです。

 

かつて、精密機器メーカーの営業マンだった店主は、独立を目指した時に、興味があることを思いつくままリストアップしていった結果、最終的にたどりついたのが、伝統産業の醤油だったそうです。

 

2007年に「醤油職人」を設立してから、これまでに訪れた蔵元は」400件以上。一軒ずつ回って丁寧に会話を重ねるうちに「いいものを作っているのに売れない」という悩みを抱えた造り手が多いことに気がつきます。

 

「地域で愛される醤油には個性がある。その個性は造り手の個性でもある。そんなことを知ってもらえる仕組み作りをするのが自分の立ち位置だと思うようになりました」と言います。全国の造り手をつなぐ橋渡し役も務めます。「面白いもので、色々な種類を並べて売ると、造り手は自分以外の造り手の商品の説明も始めたりします。お互いがお互いの良さを認め、発信することで結局全体の売り上げがよくなるんです」とのことです。

 

高橋さんは、海外への売り込みにも力を入れているそうです。醤油も日本酒も、日本から次々と蔵元の数が減っています。それを海外へ売り込むことで、醤油の世界がどんどん世界へ広がっていくばかりでなく、蔵元の未来も明るくするのです。

 

前橋まで行かなくても、都内では、銀座松屋にショップがあります。