子どもの「歩く力」を育てる

年少園児たちが、次々と自転車に乗れるようになり、その姿を見た年中女子園児。実は、3人が「ペーパードライバー」になっていました。ちょうど1年前に、自転車免許証を交付されたのに、しばらく乗らないうちに、自転車から遠ざかってしまいました。でも、年少園児の姿を見て、「やばい!」と思ったようです。3人の年中女子も練習を始めました。

 

ホワイトきゃんばすの子どもたちは、屋上遊びを中心に、毎日ざっと1万歩は歩いていますが、今日は子どもの「歩く力」についての話です。園長が、普通に子どもたちと過ごすと、だいたい1日8000歩くらいになります。子どもたちは、さらに激しく屋上遊びをしているので、1万歩は楽に歩いているのですが、今から45年前の1978年の5歳児は、1日約1万5000歩も歩いていました。それが、2008年では、約4000歩と、歩行量が1/3に減少したのです。今は、もっと少なくなっています。

 

現代社会は、車に乗ることも多く、エレベーター・エスカレーターを利用するので、歩数が少なるなるのも仕方がありませんね。

 

人間の神経系統は6歳までに大人の90%近くまで発達するので、幼児期にたくさん歩いて体に刺激を与えることが大切です。歩くとふくらはぎがポンプのように動いて血液循環がよくなり、心肺や消火器なども発達して体が丈夫になり、脳も活性化します。骨の健やかな発達には、運動による刺激が不可欠と言われています。

 

そして、もう一つ大切なのは、足に合う靴選びです。乳幼児期は、急速に足が発達すると思い込み、つい大きめの靴を選んでしまいますね。しかし、ブカブカの靴は、大人なら足ひれをつけているようなもので、体全体が動かしにくく、転びやすくなります。一方、小さくなった靴を履き続けると指を痛めることになり、瞬発力が低下します。

 

幼児の足は、半年で5~7ミリほど大きくなるので、少なくとも、半年に一度、足のサイズを測って買い替えることが必要だそうです。我が子の健康のために、半年サイクルの靴の出費は必要なのです。

 

しっかりと歩くことと、サイズの合った靴を履くこと。これが、子どもの「歩く力」を育てることにつながるのです。

 

こう考えたらどうでしょうか?親子で手をつないで歩ける時期は幼児期の短いものです。親子で歩けば歩行力が高まるだけでなく、会話もできる。お腹がすいて食欲も増して、寝付きもよくなり、まさにいいことづくめです。我が子と一緒に歩く時間はお金では買えません。

 

考え方も前向きにして、子どもの歩く力を育てないといけませんね。