保育園から小学校への架け橋

年長園児の小学校入学まで、あと1か月となりました。今日は、日中保育園を抜け出して、さいたま市の保育研修に参加しました。「保幼小の円滑な『接続』と『架け橋』をめざして」という内容です。つまり、新1年生を受け入れる小学校が、何を求め、何に期待するか。また、保育園・幼稚園からは何を小学校に伝えるか・・・の内容です。

 

すでに、保育園から小学校への連絡会議は終わっていますので、今日は、「入学当初、小学校ではどのようなことをしているの?」など、年長園児を抱える保護者の心構えを中心に学びます。

 

保護者は、我が子が学校生活になじめるかどうか、心配なことも多いはずです。小学生になる子どもたちと同じように、不安と期待が入り混じった気持ちで入学式を迎えます。

 

保育園の先生も保護者も言いがちの「あるある」に、「1年生になるんだから、〇〇くらいできないとダメでしょ」と、責めの口調になってしまうことがあります。「がんばれ!」というエールで、子どものやる気が引き出せればいいですが、たいがい「1年生になるんだから」を言いすぎて、プレッシャーをかけています。先生も保護者も気をつけなければいけません。

 

さて、研修から戻ると、素敵な手作りの本が届いていました。年長園児2名が入学する、「さいたま市立宮前小学校」の1年の学年主任が、「みやまえしょうがっこうについて、おしらせします!」という1年生たちが作った本を持ってきてくれました。

 

この本には、給食のこと、飼っているうさぎの話、学校行事、休み時間、そうじのコツ、朝顔を育てること、学習について・・・など、1年生の児童が手書きでイラストとともに作った、すばらしい指針です。

 

この学年主任の先生・・・実は、1月31日のブログで紹介した先生です。宮前小学校の保幼小連絡会議で引継ぎを担当してもらったのですが、30人の子どもたちをまとめるのに、「早くできた児童が、他の児童を教える仕組み」を実践し、「なるべく私が話さないようにしているんです」と語った、私が思う超優秀な先生です。

 

たぶん、彼女が、1つ上の先輩にあたる1年生を巻き込んで、この取り組みを行うアイデアを考え、自ら近隣の保育園や幼稚園に足を運んでいるのです。本当に素晴らしい取り組みです。この本を読めば、「小学校って、ワクワクするような楽しい所だなぁ~」と子どもたちは思うことでしょう。

 

宮前小学校1年1組の学年主任「〇〇先生」に、あっぱれ!です。