「どぶろく」に注目!

今日は、風のないあったかな屋上遊びです。それでも、朝はしっかりと冷え込んだので、池には薄っすらと氷が張っていました。木の枝で氷を割る子どもたち・・・「カメがいないな~ウシガエルさんはどこにいったのかしら?」という会話が聞こえてきました。水の底にもぐって冬眠していることを教えます。「どうして、ずっと寝ていられるのかなぁ~ご飯を食べないで大丈夫なのかな?」と、子どもたちの「なぜなんだろう?どうしてなんだろう?」が止まりません。

 

さて、今「どぶろく」が注目を集めているそうです。醸造後にろ過をしていないので、コメの粒が残った状態です。うっすらと白く濁っています。「にごり酒」とも言いますね。みなさんは、飲んだことがありますか。我が家の冷蔵庫には、息子が買った「どぶろく」があります。「どんな味なんだろう?」と興味本位で購入したようです。

 

私が中学時代の国語の先生に、島崎藤村の「千曲川旅情の歌」を徹底的に覚えさせられました。「濁り酒、濁れる飲みて、草枕しばし慰む」が、最後の句なのですが、濁り酒をたらふく飲んで、酔っぱらって寝てしまうというシーンをイメージしますね。濁り酒は、米の粒が残っているので、爽やかさの中に、米の甘みが残っていて、グイグイと飲んでしまうお酒です。「濁れる飲みて・・・」という気持ちが良くわかります。(笑)

 

そんな、どぶろくが、全国の老舗酒蔵や新たな造り手によって、醸造が始まっているそうです。果物などを使ったユニークな味や香りのものもあって、人気が広がっています。

 

東京都中央区に昨年6月に開店した「平和どぶろく兜町醸造所」は、10リットルサイズの寸胴鍋を使い店内で醸造したどぶろくを、つまみとともに楽しめるパブだそうです。リーズナブルでおいしい、日本酒「紀土(きっど)」で知られる和歌山県の平和酒造が運営しています。社長の山本さんは「どぶろくは昔からある酒だが、なじみのない人は多い。『古くて新しい飲み物』として新鮮な体験を提供したい」と話します。

 

どぶろくは、酒税法では「その他の醸造酒」に分類され、清酒に比べると醸造免許が取得しやすく、味や香りを付けるための果物やスパイスなどの副原料も使えます。「クラフトビール」など、小規模な醸造所の人気が高まっているように、どぶろくの注目度もアップしているようです。

 

お酒の楽しみ方は、人それぞれですが、大量生産される商品にはない、土地や造り手の個性が表れた、真の「地酒」が、どぶろくなのかもしれませんね。どうですか・・・たまには、濁り酒を濁れるほど飲んでみませんか。