ひとりディズニー

突然ですが・・・一人で、ディズニーランド、ディズニーシーに行ったことがありますか?最近は増えているというのです。

 

「ひとりカラオケ」とか「ひとり焼肉」という行動が、今では違和感のない行動様式になっていますが、ひとりテーマパークは、かなりハードルが高いと思いませんか。実は、私も20年以上前の話、年間パスポートを持っている女性スタッフから、ひとりディズニーの話を聞いたことがありました。年間、30回くらいはディズニーに行くそうですが、ほとんど一人だそうです。目的はパレードで、自分のペースで自由に時間が使えることがいいと言ってました。

 

今は、パーク側も一人の需要を見込んでいるといいます。レストランにカウンター席があったり、一人客が待たずに乗れる「シングルライダー」制度もあります。1列4人がけのシートに3人グループなどが座った際、空いた席にひとり客が乗れるそうです。

 

好きが高じて、北海道から千葉県に移住した44歳の男性は、「ディズニーの魅力は、現実逃避です」と言います。「今日も夜勤明けですが、眠さも空腹も疲れも、ここにいる時は全部忘れられる。ベンチで海を見ていたら1時間が過ぎていたこともあります」とのこと。確かに、違う世界に浸るには、ひとりの方がいいですね。

 

昨年の紅白歌合戦で「ジャンボリーミッキー!レッツ・ダンス!」が登場しました。ホワイトきゃんばすのクリスマス発表会でも、このダンスを披露したことがありますが、今では、ひとりで踊り人も多いそうです。

 

ベンチでは、現代文の参考書を持つ女子高生・・・「学校が始まったらテストが…」と言います。テスト対策の中で、寸暇を惜しんで楽しむための選択が、ひとりディズニーなのです。

 

今では、「仲間に気を使わないで楽しむ」という理由だけでなく、様々なライフスタイルの中に、「ひとりディズニー」があるのかもしれません。

 

保育園の子どもたちの中には、友だちと群れることなく、自分一人の遊びを楽しむ園児が、今までもたくさんいました。そんな園児は、「ひとりぼっち」ではありません。仲間と遊ぶこともできるし、ひとりで集中することもできるのです。これからの時代を切り開く若者にとっては、「ひとり○〇」は、騒ぐことでもないようですね。