保育園の子どもたちに、1対1で「どうするの?」と聞くと、なかなか自分の考えが決まらずに固まってしまうことがあるのですが、「○〇にするの?それとも△△にするの?」と選択をさせるように持っていくと、やりたいことが見えてくることが多いです。
ハーバード大学で受け持つ授業には、多くの学生が殺到する、タル・ベン・シャワー教授の著書「人生を変える授業」は、世界25か国で翻訳されています。今日は、これについて話をします。
著者は、「心理学の研究によって、幸福感の40%は『選択』によって決まると明らかにされています」と言います。「選択」が人生に大きな違いを生み、私たちの生活には、いつも「選ぶこと」が付きまとい、「その選択の積もり積もった結果は『大きな決断』と同じほどの影響力を持ちます」「一瞬一瞬の選択に気づかずにいることは、自分の人生をいい方向に変える力があるのに、それを使わないことと同じです」と強調します。
どうですか・・・みなさんは、人生は「選択」の連続と思って日々を過ごしていますか。私の大好きな映画に「ソフィーの選択」があります。学生の時に見た映画ですので、もう40年くらい前の作品です。主演の「メリルストリープ」さんが、アカデミー主演女優賞を受賞し、名演技派女優の地位を確立しました。ナチスドイツのホロコーストを描いた作品ですが、主人公のソフィーの究極の選択は、衝撃的で涙なしでは語れません。私は、この映画を5回はみましたので、「人生は選択の連続」と強く思っています。
著者の願いは、①読者に日々の選択を意識的に行ってほしい。②その選択に基づいた行動を実際に起こしてほしい。の2つです。
この本では、101の選択肢を提示していますので、いくつかを実際にやってみましょう。
Q1 A「ただ生きる」 B「選択して生きる」
Q2 A「周りにある宝物を見すごす」 B「人生の素晴らしさを味わいつくす」
Q4 A「同じ悩みを繰り返し、思い煩う B「戦略的に考え、行動する」
Q8 A「わだかまりを残す」 B「許す」
Q9 A「仕事を作業と考える」 B「仕事を天職と考える」
Q70 A「困難を脅威とみなす」 B「困難を挑戦とみなす」
Q101 A「夢をあきらめる」 B「夢を大切にあつかう」
「Bを選択するに決まっている」という問いばかりですね。ほとんどの場合、私たちはどちらを選択したほうがいいか知っています。しかし、分かっていても実行できていないことに気付かされます。この本では、選択肢を実行に移す方法も紹介されています。
些細なことを含めれば、私たちの人生は、毎日何かを選択しています。それを意識して実行することをやってみませんか。