皆さんパンを食べますね。あんぱん、クリームパン、ジャムパンは、その名の通り、パンの中に入っているので、私たちは、何の疑問もなく食べますが、メロンパンはどうでしょうか?今日の短歌は、そんな疑問に答えます。
「本当はメロンが何かわからないけどパンなりにやったんだよね」
作:砂崎 柊(ひいらぎ)
これは、メロンパンの歌です。私たちは、子どもの頃からメロンパンをよく知っていますし、よく食べています。そういうものとして慣れ切っていますが、改めて考えると、本物のメロンとメロンパンは、あまり似ていませんね。
メロンパンを名乗るには、いろいろと無理があります。でも、その事実を「パンなりにやった」と表現したところが素晴らしいです。
メロンパンに対する、優しさや愛しさを感じますね。ここには、結果がすべてという社会の論理はありません。かといって、努力に価値があるという言葉の嘘くささとも違うようです。見たこともないメロンに向かって、何かわからないなりに入り込んでいくパンの無謀さを感じるのです。
どうですか、あなたが、メロンパンを食べる時には、是非とも、この歌を思い出してください。