クリスマス発表会が終わって、子どもたちは、さらに屋上遊びを充実させています。そして、冬野菜の収穫も始まりました。今日は、長ネギを子どもたちと収穫しました。冬のファームには、まだまだ野菜がたくさんあります。何と、夏野菜のピーマンも最後の収穫です。大根とカブが残っていますので、年末までに子どもたちと楽しく収穫します。
さて、今日のニュースで、通常学級に在籍する公立小中学生の8.8%に発達障害の可能性があることが、文部科学省の調査で分かりました。10年前の調査と比べて2.3ポイント増えたようです。小学生の1割が、学習や対人関係で「著しい困難」を抱えていることがわかりました。
この数字については、保育園・幼稚園・小中学校の関係者にとっては、特別驚くことではありません。かなり前から、クラスの10人に1人・・・いや6人に1人が、いわゆるグレーゾーンと言われてきました。大きく変わったのは、保護者の意識です。今回の調査結果について文科省は、「数字が増加したのは、発達障害の子どもが増えたのではなく、教員と保護者の理解が進んだことが大きい」と認識しています。まさに、その通りだと思います。
発達障害は、知的発達に大きな遅れはないものの、読み書きや計算が難しい「学習障害(LD)」や、気が散りやすい「注意欠如・多動性障害(ADHD)」や、対人関係やコミュニケーションが苦手な「自閉症」などの傾向がある場合をいいます。
「発達障害」という言葉が、普通に言われるようになったのは、10年前くらいですので、現在は、企業などで「大人の発達障害?」という問題が出てきました。子どもの頃に発達障害という概念がなかったからです。
多くの保育園や幼稚園では、発達障害の疑いがある園児の対応で、小学校入学のことなど、保護者と話し合うことが多くなってきました。保育園ホワイトきゃんばすも、今まで多くの保護者と面談を行いました。
ずいぶん前ですが、「発達障害を認めることは、負けることと同じだ」といったママもいました。しかし、今では、保護者の意識が変わり、発達障害も一つの個性であり、それを受け入れて、わが子の将来を具体的に考える親が増えています。
小学校にて、特別支援学級で過ごすのがいいのか、可能性を信じて普通学級で過ごす方がいいのか、学習面では厳しいが、体育や工作など本人が得意な教科は普通学級で過ごす。など、様々な選択肢を親が納得して、選択する時代になってきたのです。
保幼小連絡協議会などで、小学生の授業参観をさせてもらう機会があるのですが、普通学級で、常に席を立ってしまう児童もあります。担任一人では限界があるのも現実です。ある小学校では、管理職もサポートに入り教員総出で対応しているところもあるようです。
さいたま市では、すべての公立小学校に「特別委支援学級」があります。しかし、違いを受け入れる世の中になっていくには、この先、普通学級での発達障害対応が不可欠になっていきます。保護者の選択肢も、我が子が発達障害であることを受け入れて、普通学級を選択することが多くなることでしょう。
いま日本は、ようやく、教員も保護者も「発達障害」という、「かつてはタブーだった」言葉を普通に使えるようになったのです。子どもたちのために、まだまだこれからです。