子どもアドボカシー

今日は、早朝から熱かったですね。さらに、サッカーというスポーツで、世界から日本が注目されます。しかし、欲を出すといいことはないので、日本代表のメンバーには、冷静にやるべきことを貫いてもらいたいですね。ともあれ決勝トーナメントが楽しみです。クロアチア戦は、夜ふかしになりますね。

 

さて、保育園ホワイトきゃんばすでは、子どもたちに「自分で考えること」を促す声掛けをしていますが、同時に、できるだけ、自分の考えを人に伝えるようにと、「○〇君は、どうしたいのか、ちゃんと言葉で話して」と先生たちはよく言います。自己主張が多い園児は、ずけずけと自分の意見を言いますが、なかなか、言葉にすることができない園児もいます。

 

そこで、今日本でも進められているのが、「子どもアドボカシー」です。アドボカシーとは、英語で「擁護」や「代弁」を意味する言葉です。子どもが自らの意見を表明するのを、第三者が手助けしたり、代弁したりする「子どもアドボカシー」が、日本でも本格導入されるよう、検討されています。

 

子どもの意見を聞き、代弁者として関係者に伝えたり、提言したりする担い手「アドボケイト」が、一時保護施設などに派遣され、子どもの悩みや、希望する今後の暮らし方などを丁寧に聞く取り組みが行われています。

 

具体的には、学校でのいじめや家庭での虐待や児童養護施設での暮らしの悩みなどをアドボケイトや第三者機関が相談を受けて、子どもの気持ちを代弁して、対応や制度の改善を要請し、学校や施設などは、対応や環境を見直すという流れです。

 

英国やカナダ、ノルウェーなどでは、子どもの声に基づいて問題を調査・勧告する第三者機関を設置する取り組みが進んでいます。日本はこれからです。大人の立場から言えば、大人側は子どもの話を聞く余裕がない場合もあるので、教育現場でアドボカシーを学ぶ必要があるのではないかという意見もあります。

 

虐待で一時保護された経験がある青年は、現在はアドボケイトとして活動しています。彼は、「保護された時、子どもの自分でも意見できる権利について知らず諦めていた。社会全体に子どもの権利やアドボカシーが定着するために、さらに啓発を進める必要がある」と訴えます。

 

子どもは、親にも言えないことを多く抱えています。同時に、学校の先生にも言えないことがあるのも現実です。こんな時に、子どもアドボカシーの仕組みが大事になっていくのです。日本ではこれからですね。