転職なき移住

いよいよ今日から12月です。今年もあと1か月でおしまいですね・・・というコメントが、今日は多くなりますね。保育園の子どもたちは、12月に入ったことで、12月10日のクリスマス発表会がさらに近づいたという思いが強いですね。

 

さて、3年間にわたるコロナ禍で、私たちの生活は大きく変わりました。私も含めて多くの人が、マイナスと受け止める人が多いですが、新たな生活環境で得られたこともあります。

 

まずは、幸福度の考え方が変わりました。コロナ前は、経済活動も活発でしたので、お金があって、いろいろなモノやサービスを手に入れることが、幸福度が高まる大きな要因であったことは否めません。ところが、コロナ禍で浸透したのがテレワークです。おうち時間が多くなったパパは、子どもと過ごす時間が多くなり、仕事と子育てを両立させようという気持ちが大きくなりました。

 

家族で過ごす時間を大切にすること。当然、時間の大半を仕事に充てていたサラリーマンも、時間の使い方次第で、幸福度が高まることを経験するのです。

 

「多様化」の時代がここ数年で広がっていく中で、コロナ禍では「幸福度の多様化」も進んだと思っています。

 

山口県は、今年、県庁の1階にテレワークオフィスを設置しました。都道府県の庁舎内にテレワークオフィスができたのは全国初だそうです。山口県が目指したのは「転職なき移住」です。全国の様々な自治体が、移住候補地となって人口減をカバーしようと取り組んでいます。補助金をちらつかせる作戦や、転職先を行政が責任をもって探しますとか、子育て環境をアピールする自治体もあります。

 

山口県庁内のテレワークオフィスを使って、都内の会社に勤める父親は、東京にいた時は平日の保育園の送迎はしたことがなく、子どもの習い事も週末に集中していたそうです。ところが、今では自ら保育園に出向き、平日に習い事を変更したおかげで、週末は家族で出かける時間が増えたそうです。子どもと過ごす時間が増えたことで「生活の幸福度が上がった」と言います。

 

ある調査によると、新型コロナが流行してテレワーク比率が2倍に増えたそうです。ただし、感染は落ち着いていませんが、私たちの意識が落ち着いてきたところで、今年2月と現在では、2.9%の減です。職場復帰の動きも出ていますね。しかし、現在テレワークしている人に今後も続けたいか尋ねたところ、80.9%が継続を希望しています。こう考えると、テレワークを通じた働き方改革が、企業が生き残るには必要となってきます。業務がテレワークに合うかどうかではなく、業務の進め方をテレワークに合わせていけるかどうかが、問われているのです。

 

これからは、テレワーク業務をベースに、転職なき移住が広がっていくことでしょう。