クリスマス発表会まで1か月を切ると、子どもたちの練習への姿勢が、さらにいい方向に向けられます。「ジングルベル」「あわてんぼうのサンタクロース」「にじ」の3曲の歌声も大きく、劇のセリフも多くの園児が覚えてきました。合奏では、年長園児がピアニカを担当しますが、先週から年中のスズに年少のカスタネットが加わりました。スズの完成度がとても高いのです。
さて、保育園では、キャンプを楽しむファミリーが多くいます。今日は、新潟県にあるキャンプ用品メーカー「スノーピーク」の話です。このブランドは、長く大切に使って欲しいという願いが商品に込められていて、いいモノを作り続けています。値段は、決して安くはないのですが、長く使うことを考えれば、その価値は十分に評価されています。
この会社の特徴は、社員全員が「キャンパー」です。それゆえに、ユーザーの視点に近い目線で、常にもの作りをしています。そして、スノーピークは「永久保証」をうたい、商品には保証書はついていません。
アフターサービスルームには、強風で布が裂けてしまったテントやガスが出なくなったバーナーなど修理が必要なキャンプ道具が次々に集まってきます。
そこで働く高橋さんは、テントのファスナー部分の補修では、今まではボタンとマジックテープに変えるのがあたりまえだったのに、「ボタンを留めている間にテント内に虫が入ってくるかもしれない」と、使い勝手にこだわり、新しいファスナーを上からかぶせて使う方法を発案し、今では標準的な修理方法となったそうです。彼は「いつまでも使ってもらえるように、修理できませんとは言いたくないです」と語ります。
企業論理で考えれば、新しい製品に買い替えてもらった方が、売上げになるし、在庫の回転率も上がります。しかし、スノーピークは、「モノを大切に長く使ってくれる」キャンパーのライフスタイルを尊重しているのです。「こんな人に、うちの道具を使ってもらいたい」という考えですね。
このような企業理念に、共鳴するキャンパーが、スノーピークというブランド価値を高めているのかもしれません。