子どもたちは、朝登園すると「ちょうちょが生まれたかな?」と飼育ケースの中を覗き込みます。今日も、モンシロチョウが生まれていました。そして、屋上遊びでは新たに年少の男子が自力ですいすいと自転車に乗れるようになり、例年のように、自転車の練習が年少園児と2歳児の数人で始まりました。保育園ホワイトきゃんばすの「自転車に乗れた!」の記録『2歳8か月』は3年間破られていません。
さて、日本での会社勤務は、すでに終身雇用がなくなりつつあり、離職や転職などは当たり前の時代になりました。それをネガテイブに捉えることも、時代遅れのようです。そして、今では、一度組織を退職した後に再入社する「出戻り社員」が増えているそうです。
2019年のデータですが、再入社制度を導入している企業は、全体の8.6%もあるそうです。5千人以上の大企業では、20.2%だそうです。昭和の感覚では「一度会社を辞めておきながら、今さら戻ってこられても・・・」という心情になってしまいますが。
背景には、構造的な人手不足があります。人材獲得競争が激化する中で、同じ会社への再入社は、企業・従業員にとってもメリットが大きいようです。企業は採用経費がほとんどかからないし、何より仕事だけでなく会社の風土も経験している社員を迎えることは業務の効率アップにつながります。もっと言えば、退職者が転職先でなどで得たスキルを活かして、再度活躍できる機会が増えるからです。
とはいえ、退職時に「またこの会社に戻ってくる」と考える人はいませんね。これも、企業風土が大きく影響します。きちんと退職時面接を行う企業が、再入社しやすいようです。ある企業の人事担当は「日本人は人間関係のもつれで退職することが多いですが、そのマイナスイメージを解きほぐし、継続的にコミュニテイーとして付き合ってもいいかなって思えるかどうかは、最後の面接次第ともいえます」ときっぱりと言います。
人は様々な経験を積むことで、習熟能力が増します。こう考えると、他社での経験が活かせる「出戻り入社」を受け入れるのも、広い意味では、企業の社会的責任なのかもしれません。