家庭での男女平等

旅行を楽しむ家庭が、保育園でも増えてきました。沖縄の宮古島から4歳男の子が帰ってきました。週末にキャンプを楽しんだ5歳女の子も、「温泉で泥パックした!」と楽しそうです。現在、旅行中の家族が2組。明日から、4歳女の子の家族が旅に出ます。4歳女の子は、明日から旅行に出かけることを先生全員だけでなく、友だちにも話していました。私も、子どもの頃に親と出かけた思い出はずっと記憶に残っているように、保育園の子どもたちも、たくさんの素敵な思い出を作ってほしいですね。

 

さて、今日は、子育てについてのまじめな問題です。昨今は、パパの育児時間が増えたとか、育児休暇を積極的に取得するパパが多くなってきたなどの報道が多いですが、どうも、実態はまだまだ、ママのワンオペ状態が多いようです。

 

ある女性のコメントです。「結婚が苦しいと感じるようになったのは出産後です。子どもが夜泣きで起きるのはいつも私。日中面倒を見るのも私。一方の夫は、それまでと変わりない生活で、むしろ新しい仕事を始めて人間関係が広がっている。男性は、結婚や妊娠、出産そして育児によって分断されませんが、私は生活が180度変わり、人間関係も変わりました。そんな状況で、夫から家事や育児の不十分な点を指摘されると、すごく傷ついてしまって・・・。子育てが大変であることは覚悟して産んだつもりでしたが、男と女の非対称は想像以上でした。自分の我慢がベースにある生活では、寛容になれませんでした。自分なりに「内助の功」を頑張ったつもりですが、限界がきました」

 

と言って、その女性は、離婚を決断します。「昭和生まれの私たち世代は、女性が学歴や職歴、収入も男性と同じものを手にできる時代を生きてきたのに、出産すると急に『夫が稼いで、妻は子育て』という価値観にしばられてしまう。私も男女平等でありたいと思いながら、家事代行を頼む時に『自分がやるべきことなのに』と罪悪感がありました。今も彼のことは嫌いではありません。週末には息子と遊んでくれます。よい関係になったと思います。ただ、家庭に本当の男女平等が来る日はあるのでしょうか。その答えはわからないままです」

 

保育園では、子育てに夫婦の協力が不可欠であり、実際に朝の登園はパパが担当・・・食事もパパとママは交代制という家庭もあります。しかし、その女性が感じるように、家庭でも、当たり前に男女平等が来る日があるのか、私にもわかりません。

 

ただし、結婚前にちゃんと子育てのことも話し合う必要はありますね。「あなたが好き」は大切ですが、子育ての考え方が合ってないと、結局は女性が苦しくなる世の中です。まだ、今は。