今日は運動会の全体練習です。0~2歳児の園児にとっては、運動会当日のご機嫌次第で、動きが変わってきますが、こうして練習をすることで、運動会への意識が高まるのです。寺子屋園児は、つな引きが熱戦となりました。今日は、綱の持ち方や低い姿勢で勝つことも教え、力強い子どもたちを見ることができました。
さて、10月も半ばとなり、受験生を持つ親の精神状態も起伏が激しくなります。家庭教師の依頼や相談が増えるこの時期を「魔の月」と業界では呼ばれているそうです。
塾は最多忙期に突入し、模試で思うような結果も出ず、心も体も疲れ果てた子どもが、中学受験なら「受験をやめる」と言い出すのもこの時期です。そこで、親が自分の心を乱さないために知っておくべき3つの「アタリマエ」があるそうです。1つ目は、「成績の乱高下はアタリマエ」。毎回の模試の成績は、学力以外の様々な要因があるので、まずは体調を気にかけることだそうです。2つ目は、「ペースは乱れてアタリマエ」。乱れたペースをいかに立て直すかを親子で考えることが大切です。3つ目は、「理想通りにいかないのはアタリマエ」。テレビやゲームを封印して受験に集中と親は願いますが、そんな思い通りにはなりませんね。この3つの「アタリマエ」を知って、子ども前では嘘でもドーンと構えていたいものです。
もう一つ大事なのは、子どもに対しては、受験の理由は「○〇中学・高校合格」としたほうがわかりやすいですが、親は、受験生活の中で、子ども自身がどんな内面的成長を成し遂げたかを求めることが、目的でないといけません。子どもと一緒に「○〇合格」では、もし、第一志望に不合格となった場合に、わが子に烙印を押してしまいます。長い将来を考えると、どの中学・高校に入るかではなく、入学してから何をするかが大切になるからです。
さて、世の中の動きは、テストの結果などの学力重視から、「生きる力」と言われるような力が重視されるようになってきました。すでに、大学入試は、一般入試組が半分を割り、学校推薦や総合型選抜による合格が過半数となっています。
ある中学校の受験問題は、リンゴが描かれていた絵画を見て、「作者に聞いてみたいことを書いてください」という問題が出ました。もちろん、この問題に明確な答えはありません。でも、人生を生きていく中では、この「はっきりと答えが出ない」ことばかりですね。
私は、「生きる力」という言葉は、10年前から教育業界の流行語大賞と思っていますが、あえて、どんな力なのかを定義するならば、「自分で考えて自分で答えが出せる力」「考え方が違う人たちと交流する力」「自分ですべてできなくても、まわりの力を取りまとめて目的を実現する力」の3つだと、今の私は思っています。今の私と言ったのは、この先「生きる力」の定義を変えるかもしれないからです。これも、時代の流れです。
保育園の子どもたちは、遊びを通じて集中力を身に着けます。受験勉強も集中して目標に取り組む行為は、必ず本人の役に立ちます。もちろん、受験勉強以外にも子どもの可能性を引き出す事は山ほどあります。「受験勉強なんて!」と言って、何もしないのなら、人生で数回しかない、中学・高校・大学受験に一生懸命取り組むのは意義あることですね。
さぁ~受験生を持つ親のあなた・・・親次第で子どもの努力は花開くのです。