保育園と幼稚園の選択

今日は雨となってしまいましたが、教室内でしっかりと運動会の練習ができました。ダンス「ジャイアントドリーム」では、子どもたちの手作りジャイアンキャップをかぶって踊ります。そして、組体操では一番苦手な「ドミノ」を何度も練習しました。しっかりと、上達しています。

 

さて、小学校入学前の幼児教育を「保育園」にするか「幼稚園」にするかは、親の置かれた環境や考え方で違ってくるのは当然ですが、今までは、「父母ともに働いているので、保育園しか選択肢がない」だったり、「教育をさせたいし広い園庭で遊ばせたいと考えるので、幼稚園がいい」が一般的な考え方でした。しかし、今は、このような単純な理由で決めるのではなく、様々な考え方で、子どもの預け先を選択する親が増えています。

 

働くママが増加傾向になったことで、幼稚園はここ数年危機感を持って対応しました。「こども園」に切り替えて、保育園としての機能を持つようにしたり、延長保育を18時までは当たり前に延ばす園も増えてきました。働くママも対応できます。そして、知る人ぞ知る、幼稚園のウイークポイントは、出来たての給食を提供する園が少ないことでした。御飯が冷たくなった仕出し弁当や、週に1回はお弁当持参で対応しているところが多いのです。これも、給食提供の幼稚園が増えてきたようです。

 

逆に、保育園のウイークポイントは、「教育機能がない」と思われていることです。預かるだけでは、就学前に勉強習慣をつけさせたい親は物足りません。そして、園庭が狭いことですね。外遊びが不十分と思われる点です。そして、幼稚園と比べると行事が少ないイメージが強いです。

 

では、「保育園」を選ぶか「幼稚園」を選ぶか・・・今日は、結論から言いますね。保育園、幼稚園といった大きなカテゴリーで決めてしまうのではなく、どちらであろうが、その園が行っている活動や環境、園の考え方が、「我が家のライフスタイルや考え方にあっているか」で決めるのです。保育園か幼稚園か?ではなく「〇〇園」か「△△園」にするか?で判断するのです。

 

保育園ホワイトきゃんばすは、保育園の特徴である、自由に子どものペースでのびのびと過ごすを基本とし、「教育機能」をどうやって充実させるかを考えました。そこで、開園2年目に「寺子屋」の活動を始めました。体操教室も専門の体操クラブで行う仕組みも作りました。そして、イベントや行事活動については、毎年のように新しい企画を導入し、10年が経った今では「これでもか!」と充実した内容になりました。これで、行事が比較的多い幼稚園にも負けません。

 

そして、広い園庭で毎日のように外遊びができる環境は、東京ドームのグランドスペースの半分もある広い屋上でクリアです。自転車に乗れてしまうし、ローラースケートだってやります。そして、ファームでは一年中野菜を育て収穫しています。生き物もたくさん飼っています。これらは、「子どもたちの笑顔のために」の活動ですが、経営的には、競合する保育園や幼稚園と戦うための強化策でもあります。

 

ということで、これからの日本は、少子化が加速し、一部の都市部を除いては、保育園も幼稚園も余ってきます。保護者の選択肢は、「保育園」か「幼稚園」かではなく、「その園は何をしているか?」で決められます。

 

選ぶ親は「まわりの子がみんな行くから」的な動機ではなく、しっかりと考えて園選びをする必要がありますし、選ばれる園は、「どうしたら選ばれるか」を常に考えて、柔軟に変わっていける園でなければなりませんね。