今日は、西文ひろばの土のグランドで、裸足になって「組体操」の練習を行いました。毎年「足が痛い!」とぶーたれる園児がいるのですが、今年は、誰一人文句を言わずにがんばりました。洋服の汚れも気合で乗り越える子どもたちです。昭和の練習です。(笑)
さて、私が高校を卒業する時代は、「とりあえず大学は出たほうがいい」と親たちは考え、大学で何をするかではなく大学に入ることに安心していました。しかし、大学に入れなかった若者は、「とりあえず専門学校にでも入る」という感じです。もちろん、「〇〇がやりたい」という目的で、専門学校に入るのではなく「とりあえず」です。無駄な時間と金を使った若者も多くいました。お金は、親が負担することが多かったですね。
では、令和時代の専門学校はどう変わってきたでしょうか。文科省の2021年度学校基本調査によると、18歳人口の55%は大学に進学し、専門学校には次に多い24%(4人に1人)が入学しています。どうも、昭和の様に「とりあえず専門学校」ではないようです。
横浜高等教育専門学校では、2年間で小学校の教員免許状が取得できる全国唯一の専門学校です。そこに通う学生は、教員免許取得という明確な目標があるので、意気込みが違います。そこには、高校を卒業して入学した学生だけでなく、社会人経験を積み教員を目指す異なる年齢の学生たちが集います。社会人経験を積んだことがある学生は、学費を自分で工面するなど目的意識が強く、現役で正規採用される人が多いそうです。令和の時代の教員試験での採用基準は、学歴ではなく経験が強みになります。
教員に限らず、就職についても「大卒の希少性が低下し、学歴よりも、何を学び成長したかという学習歴が問われるようになった。自分の目標が定まっているのなら、就職に直結する専門学校のほうが、大学進学よりも実現の近道になる」と専門家は語ります。
また、専門学校は、卒業生が地元で就職する割合が高いのも特徴です。山梨県では、県内の大学を卒業した人が、県内企業に就職する割合は30%に対し、専門学校卒は85%が地元に残ります。地方自治体では、地元に残る人材が非常に重要です。人口減が進む中、地域に不可欠の専門学校の存在は大きいのです。
メニューが豊富だけど、「これ!」という決め手がないファミリー大食堂よりも、専門料理を扱う店に魅力を感じるのは、1つの分野をこだわりを持って追求することに、私たちは共感するからかもしれません。若者の学び方も、「自分がやりたい!」が明確な専門学校にシフトしているようです。