なぜ隣に座るのですか?

今日は、寺子屋以外のチビちゃんたちも一緒に、西文ひろばで運動会の初練習です。入場行進・開会式・準備体操・退場までの流れは、なかなか上手にできていました。「みんな元気によーいドン」、いわゆるかけっこも途中で止まることなく、しっかりと走れています。園児全員のダンス「ジャイアントドリーム」も、広いグランドで踊ってみます。あと2週間ですが、楽しみになってきました。

 

さて、今日は「トナラー」についての話です。えっ?トナラーって何?と思った方も多いと思いますが、電車やカフェで、周囲はがら空きなのに、あえて隣に来る人々がいます。こういった人たちを「トナラー」と呼ぶそうです。最近の言葉ですね。

 

「昼間の電車の中、自分が座る7人掛けの横並びのシートには、カップルが一組だが、両端に座っているので、真ん中4席が空いている。同じ車両の横並びシートも似たような状況だ。そんな中、途中駅で乗ってきた体格のいい中年男性が、ためらいもなく自分の隣に腰掛けた。自分は、少しビックリして姿勢を正し座りなおした。確かにどこに座ろうとその人の自由だが、空いている席は多くあり、両隣に誰もいない席を選ぶこともできるのに、なぜ?とモヤモヤが募る・・・」

 

「空いているカフェで一番奥の二人掛けテーブルに座っていた。店員さんは『お好きな席へ』と案内していたが、次に来た人がなぜか隣に・・・」

 

そもそも隣に座られると、私たちはなぜ不快感を覚えるのでしょうか。それは、自分が快適に過ごせるための空間『パーソナルスペース』を侵されたと感じることが一番の理由のようです。パーソナルスペースの広さは、環境や状況で変化し、がらがらの電車内や、空いているカフェでは、自分のテリトリーを認識する範囲が広くなるそうです。満員電車の中では、パーソナルスペースを意識しません。

 

しかし、パーソナルスペースを侵したり、侵されたりすることに無頓着な人もいるようです。専門家によると、そうした概念が希薄な人が10人に1人くらいいるそうです。その人たちは何の悪意もなく、自身のこだわりで席を選んでいるとのことです。

 

コロナによって、トナラーは増えたといいます。「コロナ初期は社会全体に強い不安感情がありました。2年半たった今も、リモートワークが続くなど人とのかかわりが減っている人がいます。不安感が強いほど、誰かの近くにいることで安心感を得ようとする心理も働きます」とのこと。

 

どうですか・・・あなたの隣に突然座ってきた人は、悪気も特別な意図もないのかもしれません。そう考えると、「なぜ隣に座るのですか?」のモヤモヤが少しは晴れましたか。