鉄道会社の経営は?

今日の運動会の練習では、紅白対抗リレーを3回もやってしまいました。「チームのために走る」この競技は、子どもたちが一番熱くなります。

 

1回目は、赤組の3歳児が、大きくリードを許し追いつけないと判断するや、泣いてしまい失速し赤組の惨敗。2回目は、負けた赤組に気合を入れてスタート。泣いた園児は、今度は激走します。すると、白組の3歳児が大きく差をつけられ泣いて失速し白組の惨敗です。子どもたちが「もう一度やって、きちんと決着をつけたい!」と言い出し、決着の3回戦です。このレースが、運動会の本番を思わせるような素晴らしいレースとなりました。抜きつ抜かれつの攻防を繰り返し、全員が全力で走りました。結果は、僅差で赤組勝利でしたが、主任の先生は涙を流します。まさに、感動のレースでした。

 

さて、鉄道会社の経営について、高校生がわかるように説明します。ここ2、3年はコロナで、経営が苦しくなったことを理由に、鉄道会社は来春、運賃を一斉に値上げします。赤字路線を廃止する議論も進んでいます。

 

新幹線を持つ、JR東日本、東海、西日本の3社は、新幹線で得た利益でローカル線を維持してきました。特に、JR東海は、ドル箱「東海道新幹線」を持っているので、リニア新幹線の建設など、資金面では余裕があったのも事実です。しかし、コロナにより、大きく客数が減り、コロナ前までの水準には、もはや戻らないと想定します。コロナが落ち着いても、テレワークで電車に乗っての通勤が減ることや、テレビ会議で出張もなしという会社が多くなったからです。

 

JR東日本は、首都圏の主要路線の運賃を10円値上げし、230億円の増収を目指します。その用途は、244の主要駅にホームドアを設置する費用に使われるとのこと。また、通勤定期を時差通勤時間帯は値下げするなど、混雑の分散化を図ります。

 

どちらにしろ、人口減と鉄道需要マイナスは、間違いなくこの日本で起きています。利益優先でローカル線廃止を加速させれば、ますます過疎化が進みます。このまま、鉄道会社に任せるだけではいいのか・・・考えなくてはいけませんね。

 

欧米では、鉄道の維持に国費が投じられることが多いようです。線路や土地の保有(鉄道会社以外)と運行(鉄道会社)を官民で分ける「上下分離」方式を採用しています。この10月に全線開業するJR東日本「只見線」も上下分離方式がとられます。

 

反対の考えもあるでしょう。鉄道が存続したところで、地方の過疎化は止まらない。現実的には、地方はすでに車社会で、鉄道はほとんど利用していない。ならば、赤字ローカル線存続以外の方法を考えるべきだと思う人もいます。

 

品川から名古屋まで、たったの40分で結ぶ「リニア新幹線」の開業で、『日本ってすごいなあ~』と盛り上がる私たちですが、日本の鉄道全体のことをもっと考えないといけないようですね。もちろん、今日は答えは出ませんが。