昨日屋上で食べたとうもろこしが、よほどおいしかったようで、何人かの園児が、買い物で、とうもろこしをリクエストして、おうちの夕食もとうもろこしだったようです。でも、味は、「とれたて・ゆでたて・みんなで食べる」には、かないませんね。(笑)
さて、今朝の新聞や、テレビのニュースで2022年度4月1日時点での待機児童が、全国合計で1994年の調査開始以降で、過去最少人数になったとの報道がありました。保育園ホワイトきゃんばすのある、さいたま市西区でも、ここ5年あまりで、毎年新規保育園の開園ラッシュです。このように、保育の受け皿が整備されたこと、少子化やコロナ禍での預け控えなど、複数の要因があります。
保育園の経営者としての立場で言うと、待機児童が少なることは、保育園の存続にかかわるマイナス要因です。例えば、さいたま市中央区に4月に開園した「ハニーガーデンさいたま新都心」では、8月に入っても、定員47名に対し、半分が欠員状況とのことです。また、1956年開園という歴史ある保育園、東京都港区の「愛星保育園」は、近隣に保育園が増え、欠員が埋まらない状況が続いているようです。園長は「特色を打ち出して、選ばれる保育園にならないと生き残れない」と言います。
保育園ホワイトきゃんばすも、まさに「選ばれる保育園」になるために、様々な取り組みを行った10年間でした。開園当初は、毎年10名以上の園児が「認可保育園が決まったので転園します」と言われてきました。私が個人でやっている保育園ですので、認可外保育園ですが、どうしても、「認可」というお墨付きが、保育園を最初に選ぶ保護者にとっては、安心材料になるのです。
「異年齢保育で子どもたちの成長が加速し、屋上の広い環境で、子どもたちは毎日、好奇心をむき出しで遊んでいる」という大きな強みが、着々と口コミで広がっていきました。
2歳8か月(当園の記録)で、自転車に乗れるようになるなんて・・・とれたてのとうもろこしをすぐに茹でて食べる経験なんてできないよ!・・・クサガメの卵から赤ちゃんが誕生する瞬間を見ることができる保育園は他にある?・・・寺子屋の3学年の学び合いで、他の園児からたくさんの影響を受けて成長している・・・毎月プレゼントされるDVDで子どもたちの活動がみられる・・・きりがないので、これくらいにしておきますが、「認可」という正体不明のお墨付きと戦ってきたのです。
認可保育園に転園して、「ホワイトきゃんばす帰りたい!」と泣いてパパママに訴えた園児も過去に何人もいるのですが、そのたびに、心の中では「ガッツポーズ!」です。
2019年に、3歳児以上の保育無償化が制度化されてからは、「保育料の比較で認可を選ぶ」ことが少なくなり、ホワイトきゃんばすにとっては、追い風となり、認可保育園への転園が激減しました。ゼロの年もありました。
さぁ~今後は、ママが働くのは当たり前が定着し、少子化がさらに進み、ここ数年「とにかく保育園を作れ!」でやってきた行政が、今度は、定員割れ保育園の増加という問題に直面します。認可保育園の中でも、行政が園児を入れてくれる環境にあぐらをかき、営業努力をしてこなかった園は、保護者から選ばれなくなります。「認可のお墨付き」と戦ってきた、ホワイトきゃんばすも需要の減少に、このままでは生き残れない時代になってきます。
9月から、保護者との個人面談がスタートします。保護者の意見をしっかりと聞かせていただき、さらに、「子どもたちの笑顔のために」取り組む保育園であるよう、前に進みます。