自由研究に親がどうかかわるか問題

今日のプールボランティアは、パパママ二人で参加していただきました。途中、夫婦の水かけ合戦に発展するなど、大いに盛り上がっていただき、子どもたちは大喜びです。子どもにとっては、親以外の大人が保育園の先生ですが、他の園児の保護者とのかかわりは、とても大切な時間となります。社会性やコミュニケーション能力、非認知能力も学んでいます。

 

さて、私がPTA活動をしていたころ、さいたま市西区では、当時のPTAの先輩たちが素敵な取り組みを継続させていました。「西区夏休みこども作品展」を区役所のホールで行っていました。目的は、西区内の小中学校、特別支援学校の子どもたちに、多くの表彰の機会を設けて、喜びや自信につなげてもらうためです。

 

そこに並ぶ、子どもたちのすばらしい作品の数々のほとんどが、親がかかわっています。特に小学生の作品は、完全放任で、児童がゼロから考えるのは現実的に難しいと、PTAとしても認識していました。

 

特別支援学校の児童の表彰式では、保護者が「この作品は、正直うちの子が作れるわけがありません。ほとんど私が作りました。でも、少しでも我が子が手伝い、この表彰式で息子の笑顔を見ることができて、本当の良かったです」のコメントを聞いた時には、熱いものがこみ上げてきました。

 

そうです。「自由研究に親がどうかかわるか問題」の答えはもう出ています。「親は適度にかかわる」です。

 

自由研究は、夏休みの宿題の代名詞であり、「自由」なだけに、親は同級生の作品レベルも気になり、気がつけば親が当事者になっているというパターンも少なくないですね。モノサシは子どもによって違うので難しいところですが「適度にかかわる」が大切です。

 

ある教育関係者は「完全に放任では、子どもは伸びていかない。手本を見せたり、一緒に楽しんだり伴走しながらも、フィニッシュの手前では子どもが一人で走り出せるよう、手を離す。子ども自身が『成し遂げた』という実感を得られるよう工夫することが大切」と言います。

 

美しいものを作るのは、「人から良く見られたい」という親の価値観かもしれませんね。それよりも、子ども自身が「よし、できた!」と達成感を得ることが大切です。

 

さぁ~我が子の「自由研究」・・・この夏休み、親のあなたはどうかかわりますか?