へこたれない力

いよいよ休園明けの保育園がスタートしました。土曜日なので、人数は少ないですが「ようやく保育園で遊べる!」と子どもたちは、暑さに負けず元気一杯です。小学生は、すでに夏休みに入っています。

 

2年生以上の宿題ですが、一人一台タブレットの時代を反映させ、「スタディサプリ」でのペーパーレスの課題です。読書感想文や絵日記、「○○の観察」など、今年の夏はしっかりと宿題が出ているようです。「硬筆」で賞状をもらった2年男子は、朝一番で園長に報告がありました。通信簿「あゆむ」を持参した3年男子は、保育園時代は「俺が俺が」タイプでしたが、担任のコメントには「友達の意見をきちんと聞き、いいことは柔軟に取り入れる姿勢がある」とあり、成長を感じました。ほとんどの教科がAです。

 

さて、中学1年生は、1学期で初めて、中間テスト・期末テストを経験したことでしょう。私が中1の初めての中間テストでの成績は、クラス50人中47位でした。あまりにもひどいので、今でも記憶に残っています。この時に「やばい!ちゃんと勉強しなきゃ!」という気持ちになりました。(笑)

 

テスト結果が思うようにいかなかった人・・・「もういいや、どうせ私なんて・・・」と諦めるか「いや、次は必ず頑張る!」と立ち上がったか。もちろん、子どもたちには、次は頑張ると思ってもらいたいところですが、若者の心は、そんな単純なものではありませんね。

 

元陸上選手の「為末大」さんは、初出場のオリンピックで転倒し、予選敗退という結果に終わりました。しかし、この悔しさをばねに、翌年の世界陸上でメダルを手にしました。日本人が陸上の個人競技でメダルを獲得するのは、快挙です。

 

為末さんは「勝つことではなく、自分を諦めないで、立ち上がった瞬間が自信になる。あの時、転んだけど、また立ち上がったじゃないか、自分は逃げなかったじゃないかという思いが自信につながる」という言葉を残しました。

 

この力を「へこたれない力」と呼ぶことにします。非認知能力です。へこたれない力は、失敗を繰り返し、時には逃げているうちに「こんなことでいいんだろうか?」と自分と向き合う時間が誰にもやってきます。そんな時に「もう一度やってみよう!」という立ち上がる力とも言えます。失敗の中から出てくる力なのです。

 

子どもたちの「へこたれない力」・・・強く持たせたいですね。アプローチは、子どもそれぞれに違うので、簡単ではありませんが。