歴史上の人物 すごいとやばい② 明智光秀

明智光秀と言えば、謀反人のレッテルを長く貼られ、あまりイメージが良くない武将でしたが、大河ドラマで長谷川博己さんが演じ、人気武将のベスト10にまで入るほど、名誉が回復してきました。

 

光秀は、主君の斎藤道山が死んだあと、自分が仕えるべき主君を探し全国を放浪します。そして、織田信長に出会い、信長に「ここ数年でもっともすばらしい家臣」と言わすほどの活躍を見せます。大河ドラマで描かれたシーンです。

 

ところが、ある日織田信長が家臣たちを集めて始めた「どの武将の奥さんが美人か」というくだらない男子トークで話が盛り上がるなか、ひとりの家臣が「そりゃあ明智殿の妻の熙子(ひろこ)殿が天下一ですよ」と言ったのです。

 

そうなると、信長は熙子の顔が見たくなり、城内にやってきた熙子のあとをつけて、いきなり後ろから抱きついたのです。驚いた熙子は、とっさに持っていた扇子で信長をボコボコにしたのです。

 

大河ドラマでは、熙子役は、木村文乃さんでしたね。とても、人をボコボコにするようなタイプには見えませんが、熙子は、当時、信長の顔を知らなかったのです。

 

信長は、人妻にセクハラをしておいて勝手なものですが、恥をかかされたと怒り、以後、光秀にパワハラをするようになったのです。とんだ逆うらみです。家臣の前で頭を叩かれたり、飲めない酒をむりやり一気飲みさせるのです。

 

パワハラのストレスからか、光秀は激しい下痢に苦しみます。その看病をしていた熙子も病気で倒れ、なんと、光秀より先に死んでしまったのです。光秀は、則近を置かずに妻を大切にした愛妻家として有名ですが、ブラック上司に疲れ果て、最愛の妻までも失った光秀は、とうとうキレて本能寺の変を起こしたのかもしれません。