本当の自信

生き物をたくさん飼っているホワイトきゃんばすとしては、そろそろ「あの昆虫」が待ち遠しいところです。ということで、昨夜、園長の秘密のスポットでカブトムシの採集をしてきました。今年は、早々に梅雨明けとなり、カブトムシの活動も早まっているのでは?と思った通りです。オスメス5匹ずつと立派なノコギリクワガタ1匹を採集しました。

 

今日登園した5歳男の子は、朝の仕事もほったらかしで「凄い!カブトムシのブンちゃんだ!」と大騒ぎです。早速、飼育ケースからカブトムシを出して、登園する園児とママに見せびらかします。まるで、自分がとってきたような「ドヤ顔」です。

 

そして、夕方には、カブトムシが触れる精鋭5人の園児を連れて、屋上のビートルハウスにカブトムシを放ちます。腐葉土をたっぷり入れて、太い登り木には、ゼリーをたっぷりぬりました。土の中にもぐってしまうカブトムシがほとんどですが、ゼリーから離れないメスもいます。メスは、この腐葉土の中に卵を産みます。秋から冬・来春・来夏と幼虫で過ごし、サナギから成虫となるのです。これから1年、カブトムシの観察も子どもたちと行っていきます。

 

さて、今日は「鉄人・衣笠幸雄」さんの話です。2千試合の連続出場という偉業を成し遂げた要因を衣笠さんはこう言います。「何をするにも自信を持ってやる」の一言です。「これだけ練習をしたのだから、できないはずがない」という、本当の自信です。

 

衣笠選手は、骨にひびが入ったときも打席に立ちました。そして、最後の引退試合の日、彼は自分自身に「最後の打席で何がしたい?」と尋ねます。すると、心の中の自分が「ホームランが打ちたい。必ず打てる。今日まで俺は、最後の打席でホームランを打てるはずの練習をしてきたから」と言い聞かせたそうです。

 

そして、最終打席・・・本当にホームランを打ったのです。

 

私たち大人の役割は、子どもたちに「本当の自信」をつけさせることです。やり方は、いろいろあるし、簡単ではありませんが、子どもが勝負の日に「必ずできる!」と言える朝であってほしいですね。