九州に上陸した台風4号は低気圧に変わったものの、関東に接近・・・しかし、今日は何とかプール開きができました。昨年、一昨年と低温が続き、なかなか7月に入ってもプールができなかったのですが、今年は、すでに梅雨も明けて、いよいよ屋上プールがスタートです。
初めて屋上プールを経験する園児も多いのですが、今年は、驚くべきことに、水を怖がる園児が一人もいません。長さ3.5メートルある大プールは、たいがい年長年中園児が遊ぶのが常ですが、今日は年少園児も2歳児も入っていました。この夏・・・どんな物語が生まれるか、楽しみですね。
さて、古着の再生について、最近では様々な形のサービスが広がっていますが、今日は、古着を染め替えて再生するという話です。
白いシャツ、ワンピース、パーカー・・・ドラム型の染色機に、職人の手で次々と古着が入れられていきます。3時間半ほど回転させると、染料で真っ黒に染まります。その後、光を吸収する独自の加工を施すことで、さらに深い黒になるそうです。
「どこにも負けない黒を出す技術がある」と、京都の染色加工会社「京都紋付」の社長は語ります。この会社は、もともと歌舞伎役者の礼装や衣装、喪服などに欠かせない黒紋付を染めてきたのですが、生活様式の変化などで市場は激減。そこで、技術を生かし、2013年に洋服の染め替え事業を始めました。
当初の受注数は、月100~150着だったのが、現在は、百貨店やアパレル会社に提携先を拡大し、月約1000着を染めるまで拡大しています。綿や麻などの天然素材であれば染め替え可能だそうです。
環境省の調査では、持ち主の手を離れた年間75万トンの衣類のうち、再流通やリサイクルされずに焼却・埋め立て処分される割合は66%に上がると推計されています。食品ロスの問題が多く取り上げられますが、衣類の廃棄をいかに減らすかも社会的な問題ですね。
無印良品では、自社製品を店頭で回収して、藍色などに染め替えて一律1990円で再販売。現在、18店舗で展開しているそうです。担当者は「日本では昔から布を最後まで大事に使ってきた文化がある。染め直すことで商品を循環させたいと考えた」と語ります。
数年後には、服を再生する手段の一つに、染め替えが定着するのではと言われています。海外にも広がりそうですね。
染め替えをよく利用するヘビーユーザーは「染めることで、もう一度服と出会い直し、新鮮な気持ちになれる。環境の負荷を減らすためにも、1着の『寿命』を延ばすことはとても意味がある」といいます。
どうですか・・・あなたの洋服ダンスにある、少し汚れたお気に入りの洋服が、染め替えで再生できるとしたら・・・わくわくしますね。